山行記

天狗岳の雪山登山に初心者が行く(2019年1月19日状況)

雪山登山のステップアップ中の山爺ですが、実は先週の三連休に木曽駒ケ岳に登る予定だったのですが、現地で車中泊中に嫁が風邪で調子を崩したので撤退。そこで2週に続けてアタックの場所に決めたのは、初心者が雪山登山でいく「天狗岳」に決定!今回の天狗岳雪山登山はいろんな出来事が起きたし、初心者の方にもおすすめしたいので山行記をご紹介です^^

目次

天狗岳データ

場所:長野県茅野市と南佐久の境(東天狗・西天狗の双耳峰)
標高:2646m
標高差:786m(奥蓼科登山口:東天狗岳)・780m(唐沢鉱泉登山口:西天狗岳)
行動距離:9.8km
行動時間:約7時間
山小屋:黒百合ヒュッテhttp://www.kuroyurihyutte.com/
唐沢鉱泉(冬季休業期間有)http://www.karasawakousen.com/
アクセス:中央道:諏訪ICか諏訪南ICより湯道街道(渋御殿湯)/エコーライン(唐沢鉱泉)
駐車場:奥蓼科登山口(渋御殿湯:有料)・唐沢鉱泉手前登山口駐車場(無料)
※下部に詳細明記

天狗岳登山ルート

一般的に「天狗岳」の雪山登山はルートは2通り。渋御殿湯(奥蓼科登山口)から黒百合ヒュッテ経由で天狗岳(東)と唐沢鉱泉から登って天狗岳(西)へ上るルート(唐沢鉱泉からは東天狗岳と西天狗岳へ登る2通りが選択可能)。若干、唐沢鉱泉から西天狗岳のルートの方が距離が短いです。今回山爺が選択したルートは渋の湯(奥蓼科登山口)から黒百合ヒュッテを経由して東天狗岳へ登頂するルートです。

渋御殿湯~黒百合ヒュッテ~中山峠~東天狗岳

基本樹林帯ですので、眺望はあまり良くはありませんがタップリの森林感を味わってください。稜線上に出れば八ヶ岳の全貌が見え始めますので、それまでは我慢の登山です。でも、霧氷や樹氷チックな景色ですよ^^中山峠を過ぎて稜線上から山頂までは注意が必要な箇所あり急登もありますが、基本的には初心者でも行けます(天候にはよるが)。

渋御殿湯~唐沢鉱泉分岐

渋の湯を左手に見ながら川沿いを突き当りまで行くと登山届場所があり橋を渡ると、そこから登山開始となります。まずは唐沢鉱泉こらの合流分岐を目指します、この間は樹林帯を適度な勾配で標高を上げていきます。特段危険個所はありません。

唐沢鉱泉分岐~黒百合ヒュッテ

唐沢鉱泉からの分岐を過ぎると次に目指すのは黒百合ヒュッテです。今年は雪が少ないので途中に渡し板や鉄のあみあみ橋がむき出しになっているので、アイゼンやチェーンアイゼンの引っ掛けは注意ですね。こちらも特段危険個所はありません。

黒百合ヒュッテ~中山峠~東天狗岳

黒百合ヒュッテから中山峠(5分程で到着)。この分岐は左へ行くと「にゅう(ニュウ)」右へ行くと「天狗岳(東)」になりますので右へ進みます。ここから少々テクニカルな部分が出てきます。今年は例年になく雪が少なく、2~3箇所はほぼ岩場の歩行になります、本来なら雪で覆うわれていて簡単に通過できるのでしょうが、今回はアイゼンが邪魔なくらい面倒です。
山頂手前にひとつピークがあるのですが、かなりの急登になるので体力勝負!そこから岩場を巻いて山頂直下の歩きやすい岩場から到着(本来の積雪ならもっと簡単なトレースができてると思う)。

注意

①稜線に出るので防寒装備を必ず(ゴーグル・バラクラバ・手袋3レイヤー)
②基本アイゼン必須
④強風注意(今回は風速15m~20mはあったぽい)
③雪庇に注意(今回は雪庇無)


※東天狗岳へ到着後、時間と天候次第では西天狗岳まで行きます(東天狗岳山頂から往復40分)。西天狗岳山頂から同じです。

唐沢鉱泉~天狗岳西尾根~西天狗岳

すみません、こちらは今回通ってないので割愛。

山行記録

先週の木曽駒ケ岳敵前逃亡(笑)から天狗だけへのアタックになります。時間に余裕を見る方は黒百合ヒュッテに泊まって翌朝に天狗岳にアタックっていう1泊2日の山行も多いのかもしれませんね。がしかし山爺は日帰りで挑みます。前情報だとかなり雪が少ないとのことだったので、登山道の状況を見ながらの山行になりました。

まずは、第一関門のネットの中では結構情報がでている渋御殿湯の駐車場ですね。駐車場に受付をして有名な女将さんのダッシュの後を車で着いて行って指定場所に車を止めたら登山開始です!どうしても6時受付ですので、どんなに早くても6時半に登山開始は否めないところ!(唐沢鉱泉からだといつでも出発できるのですが、嫁のトイレ問題と林道の積雪状況では一抹の不安があり今回は選択しませんでした。ちなみに唐沢鉱泉は休業中、無料駐車場の仮設トイレは施錠してあるとの情報が・・・。

※渋御殿湯の駐車場情報は下部に詳細明記してます。

渋御殿湯~唐沢鉱泉分岐

この区間は雪が無ければ、いわゆる八ヶ岳の樹林帯の登山道になります。木々の間を黙々と登っていく感じですね。積雪は本当に少なく山爺は壺足でスタート嫁はチェーンアイゼン。唐沢鉱泉分岐までは、これといって何もなく危険個所もないので順調に高度を上げていきます。急登もないのでご安心を^^

唐沢鉱泉~黒百合ヒュッテ

ここから若干雪が多くなります、と言っても今年は雪が少ないので20cm~30cmってところでしょうか?相変わらず壺足で平気だけど、チェーンアイゼンを付けた方が楽~に登れます。このルートで気を付けなければいけないのは、本来は大きめの石が点在するルートなのでトレースから外れると、深くは無いですが踏み抜きをします。またアイゼン装着していた場合は、木の根っこにも注意が必要ですね。あとは、鉄のあみあみ橋が数か所出てくるので、これも引っ掛け注意!木の板の渡しも、そのままなので滑らないように!黒百合ヒュッテに到着したら少々長めの休憩と、稜線への装備チェックです。山爺はアイゼンとゴーグルと手袋のレイヤリングを追加しました。準備が整ったらいざピークハントです。チェーンアイゼンの人も、ここで12本爪アイゼンに履き替えています。

ちなみに黒百合ヒュッテまでの樹林帯の気温は日陰でマイナス13℃~マイナス15℃、嫁の髪の毛に霧氷が出来てました(笑)。
日向でもマイナス10℃はありました。

黒百合ヒュッテ~中山峠分岐

ここは樹氷の回廊的な感じです、中山峠の分岐まではほんの5分程なので特にありません。でも下山の時には、ここまでくれば安全圏っていう安堵感のある所です^^

中山峠~東天狗岳

さあ、ここからが本番です!途中に出会った登山者に聞いたところ、やはり雪が少なく岩場でアイゼンは難儀するとのこと、また結構な風が吹いているとの情報だったので気を引き締めます。

序盤はまだ左サイドは崖で右サイドは樹林帯というロケーションですが、数か所は殆ど雪の付いていない岩場をアイゼンで登ります。ですのでこの辺りはチェーンアイゼンの方が楽かも。その後、森林限界に出た瞬間から強風に見舞われます。一気に状況が変わりますので、必ず森林限界前に装備は完璧にしてくださいね。目の前の雪が舞って吹き付けてきますのでゴーグルは必須

山頂手前に少しピークらしき山があるので、ここはかなりの急登になります。ただ、今回の雪質はふわふわの為、地味に疲れます。アイゼンはそこそこ効いているので不安はありませんが、チェーンアイゼンだったら厳しい条件の雪質。と同時に体を一瞬持っていかれそうな、強烈な風が時折吹きます。山爺ピッケルで初の耐風姿勢、前を行くご夫婦も頑張って登っています、奥さんすげーがんばり屋!

少々、嫁が不安になり振り返ると

山爺
あっ、座頭市がいるぞ!

山爺
ポール2本で顔を下に向けて前傾姿勢って!

本当はもっと前傾姿勢

そう、まるで座頭市が杖を突いて中腰で歩いてる恰好だったのです(笑)、それもポールを2本腕を広げて!嫁が追い付くのを待って聞いてみると驚きの発言が!

もう、山頂見えてるから、ここで良くない!

山爺
はっ!何言ってるか判りません?(サンド風)

風で体を持って行かれそうになって、怖い!!

山爺
もう後15分も掛からないし、ここを巻いたら山頂だよ!

じゃあ行くよ!(ちょっとキレ気味)

てな感じのやり取りが勃発しました、毎回なにかしら言い争う山爺たちです(笑)。確かに多分風速20m弱くらいはあったかもしれませんし、実際山爺も体を一瞬もっていかれそうになったので無理はないかなぁって思いました。

このあとは山頂手前のピークを反時計周りに巻いて山頂直下のなだらかなトレースを目指します。巻いて行くトレースもほぼ岩と雪のミックスなので、非常に神経は使いますね。一旦山頂直下へ下山するようなトレースのほうが楽だったので、そちらを選択しましたが、岩場交じりの山頂最短ルートは岩でアイゼン歩行ですので、途中からルート変更してる方が沢山いましたので。雪が付いていない場合は、いったん下って山頂まで登るルートの方が簡単ですよ♪

東天狗岳山頂

山頂に到着です!なんだかんだ言っても嫁も山頂についたら写真撮りまくりでテンションアゲアゲ(笑)。非常に風があったので5分程で下山開始。本当は西天狗岳まで往復してから下山予定だったのですが、時間の都合と嫁の怖い発言もあるのでこれにて下山です。

同じルートですので割愛しますが、帰りの道中にまた嫁の驚きの発言!!

下りは楽だし、風があっても怖くないね♪

山爺
?????(頭の中)

山爺
さっき、さんざん怖いって言ってたじゃん!

そぉ~?(ルンルン♪)

山爺
意味わかんない(笑)

そう、嫁は下山中は既にルンルンで写真を撮りまくりでニコニコで歩いてきます(笑)。下山って上りより体力もいらないし、風も慣れたんでしょうね。そんなこんなで、黒百合ヒュッテまで戻りコーヒータイムです。

黒百合ヒュッテは無風でポカポカ陽気です。カウンターのあるお土産売り場で煎れたてのコーヒーを飲みます(1杯500円:結構美味しいです)。嫁は山バッジやら木彫りのククサカップやら大人買いしてます(笑)

あとは、樹林帯を順調に下って終了。山爺さすがに下山は黒百合ヒュッテからチェーンアイゼンを装着、下りはやっぱり滑ったら怖いですからね~

渋御殿湯駐車場に到着後、本当なら日帰り温泉に入る予定だったのですが、黒百合ヒュッテに40分も休憩したのと渋御殿湯の日帰り入浴イン時間が15時までだったので、温泉はやめて腹ペコを解消する為一目散へアソコへ(笑)

多分、ご存知の方も多いかもしれませんが諏訪南IC入口にある「ハルピンラーメン」です。雪山登山の後のラーメンはたまらんです(笑)

満腹になったら高速で無事帰宅、土曜の割には渋滞ゼロで帰れました^^

総評(まとめ・感想)

雪山入門とは言え、体力も少々必要です。特に日帰りで行くとなると渋御殿湯から上る場合、ペースは結構速めなくてはいけないですね。ですので黒百合ヒュッテに前泊するのが楽だと思います。また今回は通っていませんが唐沢鉱泉側より上る事もお勧めします、登山開始時刻を早められるので(日帰りの場合)。
それから、雪山特有のある意味八ヶ岳特有の寒さと強風には万全の態勢で挑んでください。ルートやトレースは人が多い分しかっりとあるので、道迷いはないと思います。アイゼン歩行については、岩場と雪のミックスですので技術向上はもちろん細心の注意を払って岩場を通過してください。危険個所は森林限界をでたら全てと思う気持ち位で良いと思います、今回雪が少なかったので雪庇もありませんが、その分岩場が多かった印象です。

雪山の初級ステップアップの過程には入ってる「天狗岳」雪山の勉強にはもってこいだと思いますので、是非機会があったら登られてみてください。

渋御殿湯駐車場詳細

まず渋御殿湯へは雪道ですので注意。2019年1月19日の状況としてはノーマルタイヤでも平気なくらい雪がありませんでしたが、最低スタッドレスタイヤで行ってくださいね(一部分で凍結や積雪はあります)。山爺はチェーンも積んでます。

現地に着いたら、駐車場の前に車を停めて渋御殿湯の受付まで徒歩で行き、車のナンバーを伝えて料金支払いをして受付表を貰います。そのまま女将さんと一緒に車まで徒歩で戻り指定された場所に止めればOK!または車で渋御殿湯前まで車で行き、受付で受付表を貰って女将さんの後を車で追走し指定場所に。女将さん結構ダッシュしますよ(笑)

料金:日帰り1.000円/1泊2.000円
停める場所:谷側か策の中(指定された所になります)

ちなみに、ネットでも話題になっていますが、黒百合ヒュッテのHPにありますように、駐車場に関してはトラブルや色々な事が起きているみたいなので、駐車場の利用の仕方は気を付けてください。(怒鳴られるらしい)


注意ポイント

・渋御殿湯の駐車場前で車中泊は禁止
・受付は朝6時より
・トラブルにならないよう平身低頭で(笑)
・とにかく女将さんの言う事を聞く(笑)

ぽちっと応援お願いいたします。

-山行記

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