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雪山でサングラスの曇りを解消するには?【 タイガーズ・アイ ベイパーシールド レビュー】

EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールド

雪山登山でのサングラスやゴーグルの曇りは致命的!とは言うものの完全な解決策は、果たしてあるのか?(ハイクアップ中にニットキャップの上にかけるなんてのは論外ですが)

個人的な見解としての結論は・・・『そんなものは無い!』

まぁこれでは身もふたもないので、一般的には以下の対処が普通ですよね。

『曇りにくい良いサングラス』を買う!

『曇らないように工夫』して装着する!(バラクラバ装着時の呼吸法)

この2点でしかサングラスの曇りを解決できないと思ってます。

で、今回とある方が紹介していた『曇らないサングラス最強』と紹介していたサングラスがあったので実践投入してきましたので、ご紹介します♪



目次

EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールド

冒頭にも書きましたが、とある登山教室を運営している代表の方のYoutubeを見ていて紹介されていたのが、今回実践投入してきた『EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールド』です。

サバゲ―界隈では結構有名なブランドみたいですね♪

山爺のテリトリーの中にはなかった業界です、ちなみに山爺のアウトドア系の趣味でいうと以下のようなサングラス・ブランドが主で、もちろん所有もしています。(ちなみに嫁は「ジュルボ」「ラパラ」を使っています)

「オークリー」
「スワンズ」
「サイトマスター」
etc

ですがどのサングラスも「絶対に曇らない」って事はありません!ましてやバラクラバで口や鼻をふさがれたときは、必ず呼気が鼻の横から上部へ抜けるのでどうしてもサングラスに呼気が当たり曇ります。

EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールドの紹介

ググってみると色々なデザインもあるし、数年前からサバゲ―界隈では「曇らないサングラス」としてフューチャーされていたようですね。

EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールド

まぁ「タクティカルアイウェア」となっているので、Youtubeにも散弾銃でレンズの衝撃テストまで公開しています、「目」を守れても顔面に穴があいて終わりじゃんっていう突っ込みは無しで(笑)。でもそうとう強度は高いみたいです。

・エッジ・アイウェア社
1998年設立。アメリカ国家規格協会の基準を満たし偏光レンズを始めてアイ・プロテクションに採用した会社。法執行機関でも採用されているかなりの優れもの。

・高圧衝撃試験
フレームとレンズが127cmの高さから落とした500gの杭に耐えられる
・貫通試験
レンズが127cmの高さから落とした総重量44.2gのニードルを貫通させない
・高速衝撃試験
フレームとレンズが秒速45.72mで移動する直径6.35mmの鋼球による衝撃に耐えられる
・解像力試験
近接した個別の図形を10.67m離れたところから見た場合にそれぞれを明確に見分けられる能力
・光透過試験
レンズを通過する光の量を示す可視光透過率(VLT)の比率を評価
・屈折力試験
レンズの表面全体において、パターン線のぼやけや融合、歪曲なしで放射状画像の線に焦点を合わせられる能力
・プリズムパワー試験
光線がレンズを通過した後の角度偏差を測定
・非点収差試験
屈折誤差や画像シフトを引き起こす不適切な曲がり具合や平坦な部分がないか

こんなすげぇ~試験をクリアしたレンズを採用して製品にしているんだって、うひょぉ~!

で実際に曇らないって言わている条件と範囲が以下の通り!登山で言えばマイナス20℃はあり得るので試す価値は十分にありそうですね。レンズの色は上から「クリア」「薄オレンジ」「ブラック」になってます。

・クリアベイパーシールド(光透過率85%)
・タイガーズ・アイ・ベイパーシールド(光透過率50%)
・G-15 ベイパーシールド(光透過率15%)

・マイナス42℃で15 分放置したり
・24℃からマイナス42℃への温度変化
・マイナス42℃から24℃への温度変化
・52℃、湿度80%で放置

イメージとしてはクリアが曇りを含めた悪天候時で、タイガーズアイ(薄オレンジ)は晴天から曇り(悪天候もいけると思う)まで、G-15はかなり暗そうなので晴天時がベストかなって思います。

オールマイティーに使うのだったら「タイガーズ・アイ・ベイパーシールド(光透過率50%)薄オレンジ」がお勧め、山爺が購入したのもこのレンズになります。

フレームのデザインにより金額の上下幅がけっこうあるので、デザイン・予算と好みに合わせてチョイスしてください。

初めてのブランドで8~9.000は勇気がいりますし、チキンな山爺は【FASTLINK】というモデルをチョイス!これなら2.900で試せるので失敗してもいいでしょ(^^)。個人的にあまり好きなレンズデザインではないのですが…ここは好みの別れるところ!





遠見尾根での使用レビュー

では実際の雪山登山ではどうだったかレビューしますね♪

・装着感:非常にフィットは良い
・遮光感:晴天したが十分に遮光できています

で肝心な「レンズ曇り」についてですが、今回の環境が「晴天・快晴・気温5℃~10℃」とサングラスの曇りにおいては環境が良すぎたので、バラクラバ装着時の検証ができてません、ですのキャップを被った状態でサングラスを頭に乗せわざとハイクアップをしてみました!その結果は…

『お、曇らない~♪』

さらに下山時に少し風が出て気温が恐らく5~6℃で樹林帯の下りラッセルエリアで、はぁはぁ言いながらの歩行時。

『おぉ~上がった呼気でも一切曇らん♪』

気温がマイナス環境ではないので、これくらいなら当たり前かもしれませんが、これって結構すごいこと!

まだ検証(次回の雪山登山)は続けますが、あながち『曇らない』っていうのは本当かも!絶対に曇らないってことはないと思いますが、かなりの性能を有していると思います♪

しかもお値段2.900なら有りでしょ(^^)/

ただし、メンテナンスだけは注意してください、説明書に書いてあるのですが汚れたりしたら【水で洗うだけ】のようです!「メガネ拭き」「曇り止め剤」はもっての外らしいので!たぶんレンズに何かしらのコーティングがしてあるのか??

とまぁちょっと消化不良的なレビューなのですが、本気のレビューは次回の雪山山行でする予定ですので、その際は追記します。

今のところ「EDGE TACTICAL FASTLINK タイガーズ・アイ ベイパーシールド」は有りです♪



サングラスの曇り対処方法

ついでですので、サングラスをどうすれば曇らなくできるか書いてみます。ちなみにどれも実践済みですので、自分が使っているサングラスで出来ることは試してみてください。

良いサングラスを買う

高くて良いサングラスを買えば曇らないかって言うとこれは違います。ですが曇りにくいって事はあると思います。これを言っちゃあ、お終いよって感じですが(笑)。

山爺の所有しているサングラスで一番高価なものは「オークリー」になります。

オークリーのレンズでさえ曇ります、ですので良いサングラス(レンズ)であっても絶対に曇らないって事はないので頭にいれておきましょう!

安いサングラス(レンズ)よりは、マインド的に「高いサングラス(レンズ)だから、曇りづらい」って思うことで納得して装着しましょう♪(曇るときは曇りますからね)

呼吸の仕方を工夫する(バラクラバ着用時)

実はこの呼吸の方法が一番曇りづらくする一番の対処法だったりします。

あっそれから冒頭にも書きましたが、ハイクアップ中はニットキャップの上にサングラスをバブル時代よろしくで、かけておくと自分の汗や蒸気で必ず曇りますからね。(マイナス気温環境だと凍ります)

ちょっと話がそれましたが、厳冬期等においてバラクラバの装着をしたときに「サングラス」「ゴーグル」の曇り対策で一番有効なのがこの「呼吸の」仕方を変えることでだいぶ曇りづらくはなります♪

ではどうするかというとバラクラバの中で呼気を正面に吐き出すのでは無く「下向き」に呼気を吐き出します。

通常の登山時の呼吸法は鼻から吸って口から長く吐き出すと思うのですが、どうしても口から吐き出すときに「正面」に向かって出してしまうと思いますが、この口から吐き出す呼吸をイメージ的には顎先へ向かって吐き出す感じです。

特にバラクラバを装着した状態でハイクアップすると呼吸が乱れて正面へ吐き出した呼吸が、そのまま鼻の横のスペースから上(サングラス方向)へ抜けてしまいがちです、こうなるとあっという間にサングラス(レンズ)は曇ります。

ですので、意識的に特にハイクアップ中はバラクラバの中で口からの呼吸を正面ではなく、顎下方向へ吐き出すと同時にバラクラバを通して外へ排出するイメージを持って呼吸をすると、だいぶ曇りづらくなります(^^)

ちなみにゴーグルは密閉性が高いので、曇って使いずらくなったって事はないです!(この方法をしても)

呼吸が乱れればこの方法でもあっという間に曇るので、絶対に曇らないとは思わないでくださいね!

余談:バラクラバの沼にはまって以来、どうしても気にはなっているが購入できないバラクラバがあります。これです↓

finetrack(ファイントラック) メリノスピン バラクラバ

何がすごいって、呼気を完全に顎下へ向けている開口デザインで、かつ防風としてのバラクラバ機能は損なっていない事がヤバイ!だがこのデザインはおいそれと被れない(笑)

チャレンジャーや現在使っている人はその性能とか恥ずかしくないか教えてください!(山爺は恥ずかしい)

曇り止めを使う

一般的にメガネ用に売られている「曇り止め剤」を塗布しておく方法ですね。

個人的には塗らないよりはましかなって感じがします(笑)。

レンズによっては、そういったものを塗布するとレンズ性能に影響が出たりもするので注意して使用してください。(特に偏向やUVカット性能)

安物のサングラスなら色々実験してみてはいかがですか?車用の曇り止めもありかなぁ~試してみたことはないですけど!



まとめ

マイナスの気温とバラクラバ装着時の検証は次回しますので、しばしお待ちください。

サングラスにせよゴーグルにせよ間違った装着(収納?)で曇らせてしまっている初心者の方へ、少しは役にたったでしょうか?ちなみにお値段は張りますが、ゴーグルにはヒーター機能が付いている曇り知らずな超高価なゴーグルもあるんですよ♪

雪山登山では曇りは致命的な状況に自分を追い込んでしまう可能性があるので、そういったことにまでも配慮をしなければいけないんだって思ってください。

万が一吹雪の中を歩くことになってしまい曇ったレンズでは、それはもう遭難です!

残り少ない雪山登山、気を付けて楽しみましょう♪

ではでは。

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