お盆休みの剱岳から早くも9月の連休を迎える直前ですが、次なる我が家のターゲットは「槍ヶ岳」!
ですが皆さんご存知のように、槍ヶ岳へ行くには長ーいあの上高地を歩かなくてはいけません(泣)。新穂高側からのアプローチも考えたのですが、槍ヶ岳山荘のテント場が締め切られたことを考えると、最初から殺生ヒュッテ狙いで行く方がメンタル的には幾分ましかと(笑)。
ですが、前述の通り上高地バスターミナルから殺生ヒュッテまでの18kmほどを1日で歩くことになります、ましてや槍沢ロッジ(ババ平)を超えるまでは、淡々とした標高も稼がない登山道!
過去に北穂高岳へ行く際に横尾までの3時間が苦痛で苦痛でしかたなかったのを思い出します(笑)。
ですので、今回は標高差はありませんが18kmを歩くと言う事と、暑さ対策(暑さ慣れ)も併せてシミュレーションをすることにしました!テント泊仕様のザック重量は18kgで、ちょっと軽いですが歩荷訓練も兼ねてます。
目次
高尾山~陣馬山縦走コース紹介
歩荷トレーニングとしてはちょっと軽い18kgですが、今回の槍ヶ岳登山時は何とか15kgに抑える予定でいるので良しとします♪それよりも問題は「暑さ」です。暑さは本当に体力を奪われますし、登山パワーが半減します!
ヤマレコリンク貼っておきます細かく見たい方はそちらへ!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2014230.html
コース的には概ね1時間おき位に茶屋も含めてピークを踏んでいく感じ、一般的に言われている「奥高尾縦走コース」になります。ですのでトイレの心配や水場の心配は無用だと思います。(水分は購入すればという意味ですよ)
今回のコースで最大のポイントは「暑さ」だと嫁は断言していました、前回の剱岳登山も初日の剱澤キャンプ場までの雷鳥坂でグロッキーになっていましたから(気温はおそらく25℃近く、体感は30℃)
そして今回の高尾山~陣馬山時の気温は見事に22℃~25℃くらいでした!しかも登山道は夜半の雨等による滑りやすさと湿気地獄(ちょっと標高差が足りませんが)!トレーニングの環境としては最高ですが、ハイキングととしては行きません(笑)。
高尾山口駅~6号路~高尾山
さあトレーニングスタートです!出発時間は6時30ですので、登山者はまばらです♪
高尾山口の駅を出たらまず向うのは、お土産屋さんのあるケーブルカー乗り場方面へ。今回は高尾山までは6号路を選択したのでケーブルカー乗り場を右手にみながら、「稲荷山コース入口」も通過します。
病院の手前に「6号路入口」があります。「稲荷山コース入口」から進むこと数分で着きますので間違いはないと思います。
コース全般に言えますが、「木の根っこ」「ツルツルの石」「濡れた粘土質」がほぼ続く道なので、整備されているとは言えスリップには注意が必要です!幸いにも虫がいなかったのが救い♪
高尾山山頂までは1時間30分程ですので、おしゃべりしながらでも簡単に着きます。途中、他コースへの合流や分岐がありますが大差はないので、基本高尾山山頂を目指す道標に従って歩けば間違う事もないと思います。
そして、山頂到着です、さすがに朝一番ですので人も少なく休憩には困らないでしょう~。ここで我が家はこのあとの縦走の為にエネルギー補給と、この時点でも暑くてムシムシしているので、持参した冷たーいカフェオーレを飲みます♪
ちなみに、歩荷の意味もあるので「氷のみ入れた魔法瓶」「氷入り牛乳」「ボトルコーヒー」を持参して、ナルゲンボトルに入れた令和初の「シャインマスカット」とキンキンに冷えたアイスカフェオーレを作って飲みました、これ最高なので日帰り位の軽い登山にはお勧め♪氷も最後の陣馬山まで持ちましたので、魔法瓶ってすげぇ~って思いました(笑)。
高尾山~一丁平~城山(小仏城山)
さあ、次は「もみじ台」「一丁平」を経由して「城山(小仏城山)」に向かいます。
高尾山山頂から城山までは1時間程で到着です。基本何も問題の無い登山道ですので、何回も歩いているルートなので先へ進みます。
あっという間に城山到着!着いたと同時に名物の「かき氷」をいただきます(笑)。最初はそんなに食べる気はなかったのですが、さすがの暑さにクールダウンを求めてました(笑)。
ここで「かき氷」の注意点!かき氷は小サイズでもかなりの大きさなので、大サイズを頼むとヤバいです。しかも、食べ勧めていくと一気に体が冷えてゾクゾクしてくるので、できれば日の当たるベンチで食べるのが良いです。山爺は日陰だったので、途中で新造人間キャシャーンのごとく木漏れ日から差し込む太陽を浴びながら食べました(笑)。
クールダウンとエネルギー補給をしたら出発です!なんせ高尾~陣馬といってもさすがに今日は18kmなので!?
城山(小仏城山)~小仏峠~景信山
城山から「景信山」までは1時間程で到着します。この奥高尾の縦走コースは1時間単位くらいでチェックポイントになったりピークを踏む形なので初心者でも、時間のマネージメントがしやすいですね♪かならず山小屋(茶屋)があったり、途中トイレがあったりと至れり尽くせりですが、夏場や気温の高い日は自前の水分は必ずもって行きましょう。
相変わらず、今まで通ってきた登山道も「木の根っこ」「ツルツルの石」「濡れた粘土質」が続きます。時間もたってきたので気温が大分上がってきました、一瞬でてくる開けた部分は太陽がさんさんと降っていて、ものすごい体感気温を感じて地獄の極み(笑)。しかも、この日は風がゼロで無風状態!!
暑さ対策でやっている事はというと、山爺は何もしてません(笑)。嫁は冷感タオルを使っています、お水を含ませて数秒振り回すと、あら不思議けっこう冷え冷えになるのでお勧めだと言ってました♪
・冷感タオル
水場が豊富な場合に山爺がやるのは、頭から水を被るくらいです、なかなかそんな場所はありませんがテント場以外では!
夏山登山も含めて低山は特にだと思いますが、この「暑さ対策」をしないと暑さに弱い方はかなりキツイと思います。風があればまだましですが、無風の状態だとほぼ蒸し風呂と変わりませんので、各自対策は必須かと思います。
最近youtubeを見ていたら、暑さにめっぽう弱いと自負している女性が暑さ対策で、首に携帯ファンを付けて登山している動画を見ました、なるほどなぁ~と思いましたのでご報告!ちなみにこの商品ぽかったです!
・扇風機首掛け
暑さにだれてきた感じですが、景信山に到着!初見でもないので、エネルギー補給を終えたら出発します。
景信山~明王峠~陣馬山
今回の奥高尾縦走コースでは、次のポイント(ゴール)までが一番の長くて単調で変わり映えのない部分になります、時間にして2時間強程です。
途中に「堂所山(どうどころやま)」というピークもありますが今回は無視(笑)。この堂所山の前後には巻道があるので、そこを通過しました♪もう、暑くてバテ気味でピークを踏む気力なし(笑)。歩荷の18kgはさほど苦痛には感じないのですが、一番は暑さでバテている感じですね!
それから、こんな事を言うと何なんですが「変わり映えの無い景色(樹林帯)」はメンタルをやられます(笑)。特に山爺は樹林帯が嫌いです!それからどこを歩いても「木の根っこ」「ツルツルの石」「濡れた粘土質」に飽き飽きしています。まぁ、トレーニングだから歩いているようなもんですね。決してディスってないですよ(笑)。
さすがにバテてきているバックショットがこちら(笑)。
明王峠を過ぎると、陣馬山山頂は直ぐですが最後にラスボス登場、「階段地獄」(笑)。
そういえば言い忘れてましたが、この奥高尾縦走コースはちょいちょい「階段地獄」が現れます!なるべく階段を使わず階段の横の歩けそうな場所を通っていましたが、それでも階段は嫌です(笑)。
まぁまぁなへとへと振りで陣馬山に到着♪
陣馬山~陣馬高原下バス停
陣馬山に到着したら初めてのロング休憩、茶屋で食事をとります。今回は嫁は「陣馬そば」山爺は「陣馬うどん」、これで600円ってかなりのコスパ♪お味もおいしゅうございました^^。
のんびり休憩をとったら下山です。
実は、この奥高尾縦走コースである意味いちばんつらい登山道かもしれません、特に初心者にとっては!
登山道はご覧の通り、「木の根っこ」「滑りやすい土と砂利」「割と落差のあるステップ」です。ここで予想外だったのが嫁の膝痛が発症、普段そこまで膝痛にはならないのですが、この日は18kmの走破が原因か膝痛がMAXになったようで、陣馬高原下バス停までは1時間なのですが、1時間30分を優に超えての下山となりました。
それから、陣馬高原下バス停は高尾駅までいくバスなのですが、1時間に1本で毎時25分発車なので、陣馬山から下山する時はうまく逆算で時間マネジメントをしないと、バスをすんごい待つことになるので注意してくださいね。
あと高尾駅まで渋滞で40分位はかかるので、座れないと地獄です(笑)。始発だけど、たまに座れないこともありますよ~!
まとめ
槍ヶ岳登山のためと言っても、長い上高地から槍沢ロッジまでのだらだらした登山道対策なのですが、何となく18kmという距離と時間とエネルギー消費が判った気がします。これはこれで良いトレーニングでした。
初心者にとっては仮に荷物を軽くしたとしても、危険個所はありませんがだいぶ長いコースなのでチョットつらいかもです!
山爺的にはこれで装備重量の軽量化で15kg以下にすれば、少しは楽に槍ヶ岳にアプローチできるかな?って思いました。
最後に、低山もしかりですが「暑さ」がハンパね!仮にこのコース行くならもっと涼しくなってからのほうが良いと思いますよ~♪
ではでは