山行記

槍ヶ岳バカンス2泊3日槍沢ルートで一気に殺生ヒュッテテント泊【DAY1】

殺生ヒュッテからの槍ヶ岳

夏山シーズン到来で、皆さん各山域に行かれているかと思います。

我が家は本来は表銀座縦走を計画していたのですが、何と穂高駅からのタクシー予約が叶わずあえなく中止いたしました。(なんでも今年は異常なくらいの予約だそうです、深夜3時から6時過ぎまで配車が不可能:タクシー運ちゃん談)

ということで何の予約もいらない上高地入りを決定し、ギリギリまで槍ヶ岳か涸沢のどちらかにいくという2本立ての計画で上高地へ入りました。

タイトルにもあるように結果的には槍ヶ岳へ向かうのですが・・・!!

槍沢ルートで一気に殺生ヒュッテまでのテント泊装備での山行を決行しました。

ぶっちゃけ、二度と殺生ヒュッテまでのテント泊装備での山行はしません、たぶん(笑)

まぁキツかった!以前に槍ヶ岳へ行ったときはババ平でテントを設営して、2日目に槍ヶ岳アタックとしたのですが、今回の殺生ヒュッテまでの19kmを一気に行くわけですから、そりゃキツいに決まってる!!

そんなわけで、今後槍沢ルートで殺生ヒュッテまで一気に行かれる方のためにポイントを紹介します♪
(写真が少ないので、詳しくはお時間のある時にYouTubeでもご覧ください)

出発(沢渡駐車場)~上高地BT

まずは終発ですが、沢渡BTでは始発のバスが5:00(夏)なのですが、当日券を購入しなければならないので4:30前後には並ばなくてはなりません。シーズンによって混み具合も違いますし、始発の時間もまちまちまので要注意です。
なので、希望の時間に乗れるかはいかに早く並ぶかにかかってきます、ちょっと面倒ですよね~。

そこで裏技ってほどの事ではありませんが、我が家ではタクシーで上高地BTまで行っちゃいます。この時の注意点は一つ!

「相乗り」をしてください!

実は上高地BTまでは定額制なのでタクシー料金は【4.300円】これを4人で乗るとバスで行くより1人あたり150円安くなるし、一番で上高地BTに入ることができます。

だいたい4:30前にはタクシー乗り場に列ができ始めます、並ぶ人種はほぼ登山者ですので、声を掛け合ってうまく4人で乗り込むようにします。場合によっては配車係りのおじちゃんがうまく4人(2人+2人)にアテンドしてくれます。まぁ最初から声かけて4人ですというほうがスムーズ♪

ご存じかわかりませんが上高地BTに行くには釜トンネルを通過するのですが、この釜トンネルのゲートは5時にならないと開きません!なのでタクシーに乗ったまま釜トンネル前で待機してから通過します。この待機中にタクシー料金を払うので1人だと1.150円を確実に用意しておいてください!その後はさすが地元運ちゃん、釜トンネルから上高地BTまで10分そこそこで飛ばします(笑)

結果的に上高地BTを5:30前に出発することが可能です、しかもバスより安いのでお勧め♪

上高地BT~明神~徳澤~横尾

上高地BTに着いたら登山届を出して、お〇っこして出発です。

登山届はトイレの横にテーブルとポストがあるので分かると思います。進行方向に左サイド手前にあります。

それからトイレが有料になってました??(昔は100円いらなかったような?)

この時間はお土産屋から何から全て閉まっていますので、水以外の食料系は手に入らいのでご注意を!

チェックポイントの【明神館】【徳澤園】【横尾】と向かいます。

上高地BTからはチェックポイントは大雑把に言うと明神館・徳澤・横尾と続きますが、それぞれ1時間と思っていれば大丈夫、これが普通のCTになるので、タイムマネージメントとして覚えておきましょう。

登山道というよりは観光客も歩けるほどの遊歩道の平地ですので、ただただ横尾を目指す感じです。それぞれ公共トイレもあるのでなんら問題ありません。

毎回上高地に来ると思いますが、この横尾までの3時間が非常にだるい!!
できればレンタサイクルや電気自動車・電動カートとかあったら、有料でも絶対に乗る自信があるほど、この3時間の歩きはだるい(笑)

アルピコ交通さん考えてみては・・・無理か??

横尾~槍沢ロッジ(ババ平テント場)

さあ横尾に到着したら、ここからが本当の登山開始になります。

トイレ・エネルギーチャージが終わったら出発です!今回は槍沢ルートでの殺生ヒュッテ一気ですので、エネルギーチャージはしっかりと!なんせ工程は19kmですから!!

まずは槍沢ロッジを目指します。

槍沢ロッジまでは小さいポイントとして【一ノ俣】【二ノ俣】を通過します。それぞれ橋が架かっており、川からのマイナスイオン全開の小休止ポイントです。

注意としては熊が出てもおかしくない場所なので熊鈴推奨かな!!(以前槍沢ルートでは一ノ俣の橋の上流200~300m位のところを歩く熊の写真をババ平で居合わせた方に見せられました)

この区間はさほどの上りはありませんが槍沢ロッジの直前がやや上りになるので、そこが最初のきつい所です。

槍沢ロッジで小休憩をとったら次はババ平のテント場を目指します。実は侮るなかれ、槍沢ロッジからテント場までの上りはちょいちょいしんどいです(笑)ガレ場と石畳みの整備された登山道で全く歩きやすいのですが、歩行距離的にはぼちぼち疲れが出てくる頃です、しかもテント泊装備だとなおさらですね。

体力に自信の無い方・初日は楽をしたい方・槍ヶ岳だけ良ければOKと言う方は、ババ平でテントを設営して2日目に槍ヶ岳アタックも良いかもです。(以前はそうしました)

ただしババ平はテント場としてトイレ・水場は申し分ないのですが、ババ平に到着する時間は11時前後ですので、暇になっちゃうのと夏場は暑いんですよね~!ロケーションもそこまでいいわけではないのであしからず。

槍沢ロッジ(ババ平テント場)~水俣乗越分岐

殺生ヒュッテまでの道のりはある意味でここからが本番です。ちなみに今回嫁の登山復帰でもあったので、体力面に不安があり横尾で荷物を減らしました、そうです山爺のザック重量が19kgになってしまいました(笑)

ババ平を出ると沢沿いの道を緩やかに高度を上げていく上りに入ります。この時点では日陰も少々ありますし、川からの風が冷たく気持ちがいいですが、だんだんと疲労が蓄積されてきます。

チェックポイントは水俣乗越の分岐です。東鎌尾根にあがるルートでもありかの有名な北鎌尾根へ続くルートでもあります。

標識は親切丁寧なので間違う事はないと思いますが、槍は左・水俣乗越は右なので間違わないように!槍を目指すにはいくつかルートはありますが、殺生ヒュッテ経由だと左へ進み天狗原・グリーンバンドと進みます、直近で誤って水俣乗越へ進んでしまい滑落・心肺停止事故が起きています!

水場ですが地図上以外でにも、この時期は割と色々なところから雪解け水が流れているので、軽量化を含めた水マネージメントが立てやすいかもしれません。今回山爺も水は1Lしか持たず補給に次ぐ補給で登りました。ただしあくまでも雪解けの沢の水なのでお腹の弱いデリケートな方は控えたほうがいいかも。(セイシェルやソーヤー等での浄水がお勧め)

水俣乗越分岐~大曲~天狗原分岐

水俣乗越の分岐を過ぎると勾配がきつくなってきます!!ここからが1日目の地獄の始まりです(笑)

いわゆる水俣乗越・大曲というポイントから急激に標高を上げることになります!ガレ場・砂利のルートです。時間的に太陽は直で当たりますし、風がないと灼熱地獄です(笑)水場では頭から水をかぶり、クールダウンをしないとオーバーヒートします、もちろん水補給もします!実際に槍沢ルートで熱中症で要救助があったそうなのでご注意を!!
お腹タポタポに水を飲む必要はありませんが、こまめに水分補給しながら塩分チャージも忘れずに!!

この水俣乗越・大曲から天狗原の分岐を超えるまでは、依然として槍ヶ岳は見えません!!なのでメンタル的には中々辛いものがありますし、テント泊装備でなくてもだいぶ周りの方(小屋迫装備)も疲弊し始めます(笑)

お互い、ちょっとした会話をしながら鼓舞しあっちゃうんですよね~「もう二度と来ない」とか「いつなったら着くんだよ」とか様々(笑)

テント泊装備組・小屋泊組入り乱れながら抜きつ抜かれつを繰り返し、ちょっと歩いては休憩を繰り返し、ようやく天狗原の分岐に到着します!!

天狗原分岐~大槍ヒュッテ分岐~殺生ヒュッテ分岐

ようやく天狗原の分岐を超えると槍ヶ岳も見えテンションだけは上がりますが、身体は悲鳴を上げています(笑)

ここから殺生ヒュッテまでの分岐が地獄の2丁目のはじまりです!!

正直言うと槍ヶ岳が見えていても何の役にも立ちません(笑)おまけに殺生ヒュッテも見え始めますが一向に着きません!!

そう登山あるあるです、見えてるけど全然着かない現象(泣)

まぁこの区間は苦行ですよ苦行!!!!

決して危険な個所はないのですが、空気は薄い・勾配もぼちぼち・ザックは重い、この日は殺生ヒュッテ直前での夕立にがっつり遭遇。何重苦なのってくらいのボロボロ加減で到着!

時期的に雪渓が少し残っていますが、キックステップが出来てポール(ストック)があれば問題ありません。雪渓歩きをしたことが無い方は無難にチェーンアイゼンか軽アイゼンをしたほうがベターです。(必ず夏は雪渓がどれくらい残っているか、山小屋の情報を確認しましょう。場合によってはアイゼンが必要な場合もありますので)

虫の息で殺生ヒュッテの分岐に到着しても安心してはいけません。最後は殺生ヒュッテの玄関前までは割と登るので、最後の最後で力を振り絞る感じ(泣)

という事で殺生ヒュッテに到着!

上高地BT:5時30分
殺生ヒュッテ到着:15時30分
行動時間:10時間
歩行距離:19km
背負重量:19kg

休憩含みとは言えCT通りにいったのは槍沢ロッジまでで、やっぱりババ平を超えてからの一気に標高を上げる槍沢ルートはここが核心ですね!!

それから暑さも大敵です、滝のような汗と照り付ける太陽は体力を早く奪われます、秋口なら条件よく涼しくいけます(以前の槍沢ルートがそうでした)

殺生ヒュッテ到着

相変わらず「せっしょう」を「さっしょう」と間違ってしまう山爺ですが、正しくは「せっしょう」です(笑)

かの有名な小林喜作氏(喜作新道の開削者)が猟師小屋として使っていたのが始まりと言う殺生ヒュッテ。こじんまりとした山小屋ですが、テント場のロケーションは最高です♪

今回は槍ヶ岳バカンスと銘打っているので、どうしても殺生ヒュッテのテント場からの景色を見ながらのんびりしたかったのです(^^)

正面は槍ヶ岳、右は東鎌尾根の稜線、左は南岳・大喰岳、その奥には穂高連峰、下界側を見ればグリーンバンドに天狗原と雪渓、もういう事なしのロケーション♪

殺生ヒュッテのウィークポイントは水とトイレかな、水はしかたないですが1L:200円で消毒済みの天水(雨水)になります。それからトイレは少々匂いが気になる人にはキツいかも(笑)まぁ山小屋のトイレはこんなもんだよって割り切れば大したことありませんが(笑)

肝心のテント場ですが、実はフラットでデコボコ無しの条件で張ろうと思うとかなり限られます。多少のデコボコはご愛敬で張るしかありません、涸沢のテント場といい勝負だと思います(笑)それから2テンなら張れる場所は選べますが、3テンだと面積が広い分限られたところしか張れないです、なので3テンの方はちょっと注意が必要!

コロナの関係で小屋泊が予約制になってしまい、予約もいらないテント場は非常に混む状況になっています。実際15:30到着の時点で殺生ヒュッテテント場もかなり埋まっており槍ヶ岳に近い(小屋からは遠い)ところにしか空いておらず、2日目は東鎌尾根の直下までテントを張る事態になっていました。槍ヶ岳山荘テント場が11:00ごろには埋まってしまうので当たり前かもしれませんが、今までとは違うと思っておいたほが良いですね。新穂高・西鎌尾根・東鎌尾根・大キレット・槍沢ルートの5方向から集中するエリアですもんね~

殺生ヒュッテDATA

殺生ヒュッテは直接小屋への連絡ではなく、事務所が連絡先になっているので注意です。

DSC_0241

【殺生ヒュッテ】https://nakabusa.com/ 0263-77-2008
営業期間:6月上旬~10月上旬まで(雪の状況により変更となります)
収容人数:100名(2021年度36名)
・素泊まり 9,000円
・宿泊 12,000円~13,000円
・テント泊 1名:2,000円

チェックイン/チェックアウト 14:00~/ 8:00

※小屋泊は要予約・テント泊予約不要

DAY1まとめ

テント泊装備での19kmは初めてでしたが、自分にとっての良いベンチマークになりました。嫁が本調子ではなかったので途中から背負重量が2kgほど増えましたが、まだやり残している縦走計画への軽量化と体力的な部分も見直しもよくわかりました。計画している縦走が無理ということではなく、余力を残した日程をこなすには体力の増強が必須という結論になりました。

軽量化においては装備品の見直しですが、ギア沼に陥りそうで怖い(笑)

今回、コロナの影響で食事は全て背負いましたが、小屋の情報を綿密に調べ小屋での軽食も含めた計画を立て、食事も軽量化しなければいけないなぁ~と!(今回の山行では全てフリーズドライを持参)

疲労感のせいで食欲が無く、食材がやや余ったことも見直すきっかけではあるのですが・・・!

皆さんも体力や加齢による老化を過信しないように、普段から体力増強に努めましょう(笑)

次回の投稿はDAY2に続きます、槍ヶ岳山荘周りを散策します、まさに槍ヶ岳バカンス♪

ではでは。

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