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読図は初心者には必要か?読図講習会に出てみました。

これまで登山時には地図(ヤマケイオンラインで印刷)とコンパスとスマホ(地図アプリ)は必ずある状態で登山をしていました。
ここ数年は地図(ヤマケイオンラインで印刷)と登山アプリに頼りっぱなしで登山をしてきました。

嫁に登山に連れて行かれ始めたころは、見よう見まねで「読図」をしてました。時が経ち雪山に上るようになって読図の重要性を痛感する場面に遭遇することもしばしば起き、まだ雪山初心者レベルの山爺にとってはトレース頼みの登山をしていることに気づきました。(本当の狙いは雪山登山のためなんですが)

そんな事もありちょっと「読図」を本格的に習ってみたいのと、今までの知識があっているのかの確認の意味を込めて、読図講習会に出てみましたので、その感想と読図が必要かということを書いてみたいと思います。

目次

読図とは

一般的に登山する場合に地図は持っていってると思うのですが、読図をするにあたっては登山者がよく持っている「山と高原地図」ではなくて、国土地理院発行の1:25.000の地形図を利用して、現在地の確認や進行方向の確認を「地図とコンパス」を駆使して登山することです。

注意:「読図」は現在地や目標物が分からないと使えないものです。

今時はスマホの地図アプリがあれば現在地も分かるし、簡易的にはポイント毎での所要時間も分かるし、山爺が使っているジオグラフィカでも当然地形図を使用しているので、問題は無いと言えばそれまでです(笑)。

がしかし、万が一のバッテリー切れやスマホ紛失等で不足の事態に陥った場合は・・・。「地図はあるけど、どう使えば・・・」そうです、万が一のアナログでの登山遂行(道迷いや不明瞭な登山道を走破)する場合に必要になってくる知識なんですよね!

読図に必要なもの

では「読図」に必要な物は何でしょうか?いたって簡単「コンパス」「地形図「地図記号知識」になります。あとはペンくらいですかね。なので誰でも簡単に取り掛かれると思います。がしかし小学生レベルの地図記号や磁北線等、記憶の呼び起こしや地図そのもの理解が問われます!頭の固くなったアラフィフにはちとツラい(笑)。

コンパス

書いて字のごとく日本語では方位磁石です。各社から出ていますがスケール付き(物指し)の物が良いですね。ちなみに山爺は雪山もするので耐温度が-40°~60°のシルバ No.3 Blackになります。コンパスはお好みで♪(講習会の時にいらっしゃいましたが、メーカーによっては目盛が読みずらく難儀していた人がいました)

 

地形図

通常「地形図」で使われるのは1:25.000の地図になります。山と高原地図は広域で1:50.000になるので用途が変わってきます。(山と高原地図は山座同定等には良い)

地図を用意するには、大き目な書店や登山道具店で購入、もしくはインターネットで無料で印刷する方法の2種類となります。ちなみに山爺は以下のアドレスにて印刷してます、後述しますが磁北線も引けますし十分な物です。(他にも色々と印刷できるWEBページやソフトもあるみたいです)ちなみに国土地理院からは当然印刷できるのですが、WEBページに入ってみて複雑すぎたので止めました(笑)。

ヤマレコ地図プリ
https://www.yamareco.com/map/map_cj.php

できればA3サイズがいいのでしょうけど、家庭で印刷する場合はA4になります。(プリンターの対応と地図範囲にもよりますが)

ちなみに地形図を見ると登山道のように見えますが、地形図上はあくまでも人が通れる道があるといった意味になります。また最低限の情報しかありません、例えば山小屋にしてもルート上には本来3つあっても1つしか表記されていないや、もちろんトイレの有無なんて書いてません。

結論から言うと「地形図」は個人によるポイント的な書入れをしないと、地形図のみだけでは情報不足になります。と言っても本来の目的は「現在地」「進行方向」の確認なので、どうカズタマイズするかは「貴方次第!」です。

山爺は蛍光ペンで予定ルートになぞりを入れて、足らない山小屋やトイレ等を書き込んでいます。それからちょっとしたカスタマイズをする作業をすることで、事前にその登山道や山域の状況や行動時間の把握等に役立ちます。これが一番重要かもですね♪

小学生レベルの地図記号

さぁ、ここからが困ったちゃんです(笑)。本当に小学生の社会の時間に習った地図記号が出てきます!皆さんいくつ覚えてますか?

でも安心してください♪登山をする上では数個の記号を最低限覚えておけば何とかなるそうです(講習時のガイドさん曰く)。

≪道路≫
① --  :徒歩道(事実上の登山道として解釈)
② ―  :軽車道(林道として解釈)
③ =  :一車線の道(幅が広くなる毎に車線数が増)
④ -‥-:県境等(点の数で県市町村を表す)
⑤    :崖(岩と土の2種類:図は割愛)
⑥    :針葉樹(図は割愛)
⑦    :広葉樹(図は割愛)
⑧    :ハイマツ(図は割愛)
⑨    :送電線(図は割愛)
⑩    :建物(図は割愛)
⑪    :神社(図は割愛)
⑫    :主曲線(等高線:細い10m間隔)
⑬    :計曲線(等高線:太い50m間隔)

※興味のある人は以下のURLで地図記号一覧が出ているので勉強してみてください。

国土地理院HP
https://www.gsi.go.jp/KIDS/map-sign-tizukigou-h14kigou-itiran.htm

講習を受けていて重要というか最低限知っていれば何とかなるのは①~⑨ですね(個人的には)。もちろん等高線である⑫⑬は当たり前に覚えておかなくてはいけませんね。

脳みそがカチカチになった山爺でも、これくらいなら何とか覚えられそうです(笑)。

真北と磁北の難解

続いて難解で必ず躓くのがこの「真北」と「磁北」ですね~!真北と磁北ってどちらも北なのですが、この説明をすると本当に理解不能になるので、講習時にはこんな風に覚えてくださいって言ってました。

≪真北≫
地図を見た場合に真上(地図上)が真北。ようは四隅の側面を真北として理解しておく。(地図紙面の直角90度)

≪磁北≫
上記の地図の90度に対して偏角(約7度)の西に傾いた線が磁北線(コンパスで指す北)

正直、なんで真北(地図で言う真北)とコンパスで指す北(磁北)が違うのか、細かい説明は極論覚えなくてもいいくらいの感じでした。

ちょっとかなり端折ってますが、コンパスを使って磁石が向く方向が北(磁北)だと言うことをまず覚えます。次に覚えるのは場所や年によって異なりますが、コンパスの指す磁北には偏角があるということ。首都圏である東京や神奈川で言うと約7度ですので、コンパスの指す磁北は西に傾いています。(一旦、真北は忘れる)

これを理解しておけば、地形図に何で磁北線を書き入れるのか多少理解ができます♪

読図が出来ると何が良い

具体的にはコンパスを地形図の上に乗せて、進行方向の確認や地形図上の目標物(山頂や小屋等)を元に地形図上どこにいるのか等、いろいろなことができるようになります。

登山者目線で言うと、読図が出来るようになると何がよいのでしょうか?

決定的に言えることは危険(事故)遭難回避ができることではないでしょうか(個人的にね)。

道迷いの防止

講習の際に言ってましたが、低山や里山での道迷い(遭難)のほうが圧倒的に多いとの事!標高も低く道標もあまり無いような登山道では、地図上には無い道や数股に分かれいるため道迷いになりやすいとの事でした。

たしかに、裏高尾なんか行くと「ん?どっちだ?」って登山道ありますよね?(多分、林業等の方が通るルート)そんな時に「読図」で正しい方向へ進むことができます。

仮に、今まで通ってきた登山道はわかるけど、どこまで来ているかの確認をしたい時にも「読図」でおおよその現在地の特定が可能になります。

万が一にも何らかの理由でスマホ等が使えなった場合に、アナログで解決するためには持っておいて損はない知識ですよね!

登山道の状況が分かる

これは、地形図のカスタマイズをする際に思いましたが、等高線を見ることによってこのルートは等高線が混んでいるから初っ端から急騰でキツイなとか、ここまでくると稜線で尾根を通って山頂ピークだなとか、時間的にこの辺りを通過しないと日暮れまでに間に合わないなとか、ここは崖になっているから鎖場か岩場があるなとか、色々な情報を読み取ることができます。

「山と高原地図」や「地図アプリ」にはそれ以上に詳しい情報が載っていますけどね(笑い)。

事前の読図の勉強も兼ねた部分だけで言うと、登山の事前シミュレーションが出来る事がメリットではありますね♪

読図は必要か

では初心者や登山者にとって「読図」は必ず必要なのでしょうか?

大きい声では言えませんが「必要」だと思います!

個人的にもそうですが、地形図を使って確実に進行方向の決定や現在地の把握をしている登山者ってどれだけいるんでしょうか?講習のガイドさんも言ってましたが、ガイドさんですら最初から最後まで地形図で登山なんてしないと言ってました。場所(ピンポイント)的には使っているそうですが。

「山と高原地図」で事が足りてしまう山域なら、なおさらみたいです!

でも沢上りやバリエーションを通る方々はイメージ的に読図が出来て当たり前でしょうし、読図が出来ないとまずいことになりますよね!または初見での登山ルートの状況を地形図で理解しておくっていうのは、心構えや安全登山につながると思います!

なので読図は常に使わなくても、いざって時に使えるようにはしたいっていうのが本音ですね!

ましてや雪山を登るようになってからは、トレースが消えてどっちに進めばいいのか判断を余儀なくされることも増えてきました!だから読図って必要だなって思うんですよね^^。読図ができれば道なきルート(雪山は基本道なき道)を自信をもって進めますね♪

まとめ

今のご時世は、紙の地図とスマホ地図アプリがあれば事足りてしまう事も事実です、現在地はおろか進むべき登山道も示してくれます!実際そのほうが早いし簡単です(笑)。冒頭にも書きましたが雪山へのフォーカスがあったので今回、読図の講習に参加したのが本音です。

雪山では、夏道ではないルートや方向だけ決めて安全なルートを探しながらピークを目指します。雪山でのトレースは本当にありがたい存在です。ですがそのトレースも気象状況によってはあっという間に消えてしまいます!

ただでさえ電力消費の多い冬期はあっという間にバッテリーが減ります、日帰りでも場合によっては60%~70%くらいのバッテリー消費もあるので、予備バッテリーは持ってはいますが何かあったら本当にヤバい状況に陥りますよね。

これが読図の講習にでてみようと思った理由です!

できれば「読図」は完全確実に習得しておいたほうが良いと思っています。個人的にもまだまだ全然ですが、さらに雪山での読図講習会等はタイミングが合えば参加してみたいと思ってます。

最近の登山遭難事故は高齢者による道迷いが元で滑落につながったり、道迷いの末に亡くなったりとかなりの報道が目につきます、地図を持っていたのか?スマホ地図アプリはダウンロードしてあり活用していたのか?いささか疑問に感じる部分もありますが。

皆さんもそうならないように、最低限「紙の地図」「スマホ地図アプリ」「コンパス」は持って登山をされてくださいね。

以上で「読図講習に出てみた」でした♪

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