皆さん、2019年10月12日(土)台風19号の影響はどうでしたか?残念ながら死傷者や被災された地域もたくさんでてしまいました。お亡くなりになった方にはご冥福を祈りたいと思います。また被災された方々には一刻も早い復興をお祈りいたします。
山爺が住んでいる東京多摩エリアも一級河川である「多摩川」が流れております。12日(土)のお昼過ぎにはエリアメールが配信され避難したほうが良いレベルになっておりました。幸いにも住んでいるエリアや近隣の市町村では、大きな被害ははなく多摩川の危険水位はギリギリ越えなかったようでした。(ただし多摩川下流域都心部で残念な事に冠水(越水)し、死者まで出てしまいました)
災害準備ですが前日である10月11日(金)に嫁が、スーパーとコンビニに寄ったところ、「水」「パン」「カップラーメン」等の棚が何もない状態だったそうです!
我が家は、日ごろから備蓄があったので、金曜の夜に飲料としての飲み水を手持ちの登山用具に入れたくらいしか準備としてはしませんでした。
そんなこともあって、登山道具(キャンプ道具)が非常時に如何に役立ち、何が必要かあらためて認識したのでご紹介します。
今後の日本列島は欧米諸国なみの台風(今回のような大型台風)が頻発する可能性が以前よりは高いとの専門家判断もあるようです・・・。
目次
災害時に必要な最低限の装備品
我が家では、東北の大震災以降に2系統の防災グッズを準備しています。結果的に2系統なのですが、1系統目は防水ザックに数日間分の衣食住を詰めてあります。2系統目は普段から登山やキャンプで使っている「登山ギア」や「キャンプギア」です。あくまでも2系統目は台風等における事前準備ができる場合に取りだし、リビング等においておく形でセットしておきます。
ライト類
昔(幼少期)なら「懐中電灯」「ローソク」しかなかったかと思いますが、現在では多種多様なライト類が準備する事が出来ますね。(懐中電灯とローソクは外します:どのご家庭にもあるという設定です)
ヘッ電(ヘッドライト)
登山やキャンプをされる方ならお分かりだと思いますが、通称「ヘッ電」と言われる頭にバンド等で装着するライトですね。我が家は過去に購入した物を合わせると、1人2台づつ持っていますので予備的という観点からも申し分ない光を準備することが出来ます。
≪メリット≫
・両手が使える
≪デメリット≫
・使用限界時間は懐中電灯程は無い
・長時間連続使用には不向き
使用限界時間は懐中電灯と比べて劣るものの「両手が使える」というのは、暗闇の中での行動に多大な恩恵に預かれるはずです。
ランタン(乾電池式orガス式等)
登山やキャンプ時にテント泊等で利用している方も多いかとは思いますが、このランタンも多種多様の物があります。登山用であれば電池式の物が今までは主流でございました。キャンプ時も電池式の物や、ガス(OD缶)を使ったガスランタンもあります。(キャンプ用はごつくて大きいものが多いです)
いずれも長時間の使用は特にガスランタンは難しいですが、登山用のコンパクトな電池式は2~3日位であれば持つのではないでしょうか?(使用時間にもよりますが)
≪メリット≫
・かなりな明るさを確保できる
≪デメリット≫
・ガスランタンは音がうるさい
・長時間連続使用にはやや不向き
使い方次第だとは思いますが、暗闇時での食事の際は最大限明るくして使ってもいいのではないでしょうか!
ソーラーランタン
昨年のテント泊から使用していますが、最近はソーラーで充電させるランタンが登場しています。この「ソーラーランタン」も多種多様ありますが、どちらかと言うとランタンとしてはサブ的な存在になります。登山時は軽量化の為に利用しています。
≪メリット≫
・コンパクトで軽量
・LED等の技術革新そこそこ明るい
≪デメリット≫
・長時間使用には不向き
・常に太陽光での充電が必要
最初にも書きましたが、このソーラーランタンはあくまでもサブ的な位置づけにしおいたほうが良いです。どうしても1度使ってしまうと、太陽光での充電がいっぱいにならないとドンドン暗くなっていきます。ですが軽量で携帯性に特化している製品が多くあるので、使い勝手は非常に良いです。
モバイルバッテリー
今やスマホやその他の電子機器がなくては生活できませんと言う方も多いかとは思います。登山時もGPS代わりに使っている手前、山爺もスマホの電池が無くなったら大変です。ですが、今の世の中モバイルバッテリーくらいは殆どんの方がお持ちではないでしょうか?またキャンプや車中泊をされる方ならポータブルバッテリーもお持ちではないのでしょうか?(さらにはPHEV車の方もいるかもですね)
我が家のモバイルバッテリーのラインナップはは以下の3つです。これだけあればとりあえず3~4日間はもつはずです。
・10000mAh
・24000mAh
・5000mAh
登山時に上の2台で4日間くらいは持つので十分対応できるかと思いますよ、このあたりは好みが分かれるのでバッテリー本体の重量と何回充電可能かで判断すれば良いかと思います。
火器類
万が一に停電に加えてガスも止まった場合には、お湯を沸かすにも苦労しますね!我が家の災害時の出番は下記のようなものになります。
iwatani:カセットコンロ
今時のご家庭なら一つくらいは持っているかと思います。お持ちでない場合は使う使わないは別ですが、一つくらい持っておいても良いかもです。(冬場に鍋物で1回くらいは使用すると思うので)
注意:ガスボンベの備えは確認しておいたほうが良いです。コンビニでも買える時代になっているので少なくとも3本もあれば十分かと。(機種のほとんどがいわゆるカセットコンロ(CB缶)が必要になります)
iwatani:Primus P-153 ウルトラバーナー
この商品はキャンプや登山をしている方なら当たり前のようなアイテムですが、そうでない方にとっては日常生活において全く必要のない物かもしれません。ですが、携帯性・軽量と言う観点では万が一避難を本当にしなけれなならなくなった場合でも、避難先でこのアイテムを使う事でお湯を沸かすことができます。(鍋や水・OD缶が必要になります)
iwatani:Primus P-155S ウルトラ・スパイダーストーブⅡ
上記と同様ですが、こちらは分離式といって大きい鍋等を使う場合に重宝するアイテムです。上記のアイテムと違いガス缶(OD缶)とは別に接続する事で鍋の高さを低くすることが出来る為、調理のしやすさや安定性に長けています。
注意:携帯型の火器類はそれぞれのメーカー推奨(同一メーカー)のガス缶を使ってください。また機種によって使うガスが違う点も注意が必要です。(CB缶・OD缶・冬用・3シーズン用等さまざま有)
水
避難をしない前提(自宅内に止まる場合)では、水の確保は何でもいいと思います。風呂場の水を貯めておく事は当たり前として、いざ避難しなければならないとなったら携帯性がものをいいます。ですので我が家は以下のアイテムを使います。
プラティパス(1L・2L)
このアイテムも登山やキャンプをする方なら言わずと知れたものですね。しない方は結構便利なので今後災害時以外でもマストで使えるアイテムなので知っておいて損は無いと思います。
ナルゲンボトル
このナルゲンボトルは部類としては水筒になりますね。飲みやすさで言えばこちらに軍配が上がりますので、一人1つくらいは持っていても良いかもです♪
ポリタンク
石油ストーブでも御馴染みのポリタックですね。キャンプやスポーツでも使うジャグも同じような物ですね。我が家ではキャンプ時に使う物を用意してあります。決して高い物ではないので、ご家庭に1つくらいあっても良いですね。
食糧等
食糧は各ご家庭で様々だとは思いますが、我が家では登山時に食する物が災害時と共通で使えるように備蓄しています。
アルファ米
言わずと知れた食事ですね。アウトドアや登山をされている方なら馴染みも深いですが、まったくその辺りに造詣が無い方にとっては何のこっちゃかもしれない食べ物ですね。簡単に言うと「お米を一旦炊飯し乾燥させた、お水やお湯で元に戻るお米です(アルファ化デンプン)」。近年は多種多様な味があり、昔に比べると格段においしくなりました。
・尾西
・サタケ
・モンベル
この辺りが有名どころでしょうか。我が家は過去「尾西」の白米・カレー・チキンライス等を食べてきましたが、正直「激マズ」でした!しかしここ数年で大分食べられる味に変貌しておりました(笑)。ですが更なる伏兵が現れました、それは「モンベル」の白米です♪この商品は個人的には相当のクオリティーがあると思います、ですので今我が家の備蓄と山行時のアルファ米は「モンベル」の白米一択です!
ちなみに、モンベルでは白米以外に味のついた○○リゾットとかありますが、個人的には無理でした(笑)。
≪アルファ米の食べかた≫
お湯を入れて戻すところは省略しますが、我が家ではここのところ以下のような食べ方が定番♪
①最初はふりかけ等を直接入れてふりかけ味で食べる
②残ったアルファ米にレトルトカレーを流し込んで食べる(レトルトハンバーグ等)
③レトルトカレーのパックはアルファ米のパックに入れてチャックをすれば汚れも何も無し
過去のテント泊等ではメスティンによる生米からの炊飯をしていたのですが、軽量化の波に押されアルファ米に代わっていった遍歴の中、上記のような食べ方が定番化してしまいました。プラスの産物としてはアルファ米のチャック付パッケージが思いのほかゴミ袋として秀逸だった事。若干のこる汁気等のごみを完全にブロックできます♪
ラーメン
ラーメン類は好みの別れるところかとは思います。我が家ではザックへのパッキングや食べた後のゴミの量からして基本、袋ラーメン一択になっています。カップラーメンはお湯だけで済むので便利なのですが、数泊を伴うテント泊等では体積を取るカップラーメンは好まれませんね。家庭の備蓄としてはどちらでも!
≪良く食べる袋ラーメン≫
・サッポロ一番塩
・サッポロ一番みそ
まぁこれはお好みで揃えておきましょう(笑)
カロリー的な食べ物や飲み物
登山時はなおさらですが、災害時ならどうしても足らなくなるカロリーやミネラル分の補給にこんな物も常備しています。
・カロリーメイト
・栄養かん
・ポカリスエット粉末
・シリアルバー(SOY JOY等)
小腹の足しにもなりますが、カロリーを補うためには携行性がよくて味に変化のあるものがいいですね。この辺りはお好みになってしましいますが、お好きな物を少々備蓄しているだけでいざって時に役立ちます♪
まとめ
いかがでしたか?登山道具や登山時での行動食って意外に災害時にも役立つものばかりだと思いませんか?決して登山もしない人に山道具を揃えろと言っているのではありませんが、知っているのと知らないのでは大違いですよね!
本当に災害にあってしまって数日間でも、生き延びる事やQOLの向上には一役かってくれる物ばかりです。まだまだ登山用具の中には紹介していない物もありますが、使えるアイテムがたくさんあります。
東北の震災以来、しっかり災害時の対策はしている人も多いかとは思いますが、防災グッズの定期的な見直しも必要ですし、足らないものや期限キレのある物はちゃんとチェックしたほうが良いですよ♪
山爺の住むエリアは過去に冠水があったらしいので、WEB等でそういったチェックも必要だと思います!
誰も助けられない現状も出てくると思いますので、自分の命は自分で守る!備えあれば憂いなしです。
ではでは。