レビュー

LOWA CEVEDALE PRO GT(ローバー チェベダーレプロGT)のレビュー

いよいよ、我が愛靴(LA SPORTIVA TRANGO ALP スポルティバ トランゴ・アルプ)のソールが寿命を迎えました、ここのところ低山に行ってもスリップや岩場でのグリップ不足が出始めていました。

そしてついに買いました♪LOWA CEVEDALE PRO GT(ローバー チェベダーレプロGT)。なのでそのレビュー記事になります。先日の西丹沢:檜洞丸にて初おろししてきました。

購入までの経緯として、スポルティバのソールの交換しなきゃなと思いながらも、のばしのばしにしてきましたが、重い腰をあげていつもの登山用品店でソール交換と同時に新しい登山靴を物色し始めたのが、実は昨年(2018年)の夏です(笑)。

ここで驚愕の事実ですが、スポルティバ(LA SPORTIVA)のソール交換ってなんと『2ヵ月』はゆうに掛かるそうです!しかも最低『2万』 。たっけぇ~(笑)

山爺、瞬間的にソールの張替はストッピング!新しい靴を買う事だけに専念♪ソールの張替するぐらいなら、低山用に新しい靴を買って新しい靴との2足交互で使っていったほうがコスパは良いんではないかと思ったわけです(^^)。

というわけで、購入してから1ヶ月はたちましたが、ようやく使用することができたので、もしLOWAの靴を検討されている方にとって参考になれば幸いです。

目次

LOWAとの出会い

かなり有名な登山靴フィッティングのバックカントリー穂高さんのyoutubeは個人的に昔から見ていたので、LOWAの登山靴自体は知っていました。特にタホーはバックカントリー穂高さんでは一押しの登山靴ですので、実際に登山ショップで履いた事はありましたが、異様に足の指周りの空間が広く感じ違和感でしかなかったです。

と言うのも山爺が履いているスポルティバ トランゴ・アルプは非常にタイトな作りになっているので、あのLOWAのゆったり感がどうしても慣れなかったのです。

ですが、LOWAの登山靴の中でいわゆるアルパイン系に属するジャンルの靴もあったのです(ちなみにタホーはバックパッキング系になります)。そこで新たに試しに履いたのが、LOWA CEVEDALE PRO GT(ローバー チェベダーレプロGT)。多分LOWAの中ではかなり外見上タイトな作りになっています。がしかし、足を入れるとタイトながらも足の指周りや、たまに痛くなる小指の付け根あたりのフィット感がとてもいい感じ(^^)/

こりゃ、いいかもしれないぞ♪っていうのが最初の出会い(昨年ですけど)。山爺の恰好(登山着)のジャンルからすると茶色のヌバックや表革の靴は似合いません。ですので、どうしてもアルパイン系の靴をチョイスしてしまうのです(笑)。

ですがアルパイン系の靴は結構厄介で、愛靴であるスポルティバ トランゴ・アルプも、長時間に及ぶ下山時と角度のある足つきを岩場でとった際は、必ず右足の小指の付け根のでっぱりが痛くなります。

アルパイン系の靴ってスポルティバに限らず、結構タイトな作りなので何かしら痛くなるところがでてきたりします。なのでこれから登山靴を買う方は、色々なメーカーで色々靴を試して一番しっくりくる靴を選んでくださいね。山爺は靴を買うのに試し履きで最低30分は店の中で歩き回って、階段とか石の上を歩いたり靴のサイド側に加重を掛けて足への当たりを見たりします。←これ重要!店では良かったけど、山に行ったらここが痛くなったとか、ここが痛いとか色々出てくるかもしれません。

靴選びは本当に難しいです!

これまで試したメーカーは『SCARPAスカルパ』『HANWAGハンワグ』『GARMONTガルモント』etc。結構色々なメーカを他にも試し履きしました。スカルパ・ガルモントは足の甲が低すぎてダメ!ハンワグはフィット感は良かったのですがデザインがダメ!てな具合で皆さんも履けば履くほど自分の足にぴったりくる登山靴に出会えるので、いろんなメーカーの靴を試し履きしてから購入してください。

余談
LOWAローバーとHANWAGハンワグはドイツのメーカーで兄弟会社(本当の兄弟)です。個人的にも思いますが、非常に日本人の足型に合う登山靴を作っていると思います。ちなみに嫁は『HANWAGハンワグ:アラスカ』という靴を履いています、しかも2足使いで交互に履いてます。嫁いわく一度アラスカ履いたら、他のメーカーの靴は履けないと言っていました、特にアルパイン系は。

ローバー チェヴェダーレ プロ GTX (Lime / Black)★登山靴・靴・登山・アウトドアシューズ・山歩き★

各部詳細

前置きがなくなりましたが、それではLOWAチェベダーレプロGTのレヴューをしていきます。各メーカー色々技術をつぎ込んでいる部分が違うと思いますが、LOWAの特出する機能を中心にレビューします。

LOWAチェベダーレプロGT全体

まずは全体。パッと見は非常にきれいなグリーンです。同じLOWAの冬靴バイスホルンと同じです、山で結構目立ちます♪アッパーはスエードレザー、当然内側ゴアテックスになります。現時点でのアルパイン系の登山靴としてはやや重い部類にはいりますね、今流行の登山靴は皆軽いですからね~!それと単色なのが大人っぽくて良いです(^^)。

最近の靴ってやたら色使いが派手で多色が多いですよね、トレランからのデザインの流れなんですかね?あんまり多色使いが嫌でスポルティバから離れる結果にもなったんですけどね。

スペック
【LOWA CEVEDALE PRO GT(ローバー チェベダーレプロGT)】
重量:800g(サイズUK8片足)
サイズ:UK6~11(ハーフサイズ有)
アッパー:スウェードレザー
ソール:ビブラムDolent Guida Pro
カラー:ライム×ブラック(7299)

全体としては、落ち着いた単色で非常にスマートな形状だと思います。懸念としては『経年劣化による色落ち』『スエードレザーの劣化』くらいだと思います。

トランゴアルプの場合は5年が経っていますが、鮮やかだった黄色から淡いクリーム色に変化しました(笑)。

I-LOCK(I・ロック)

このI・ロックというシステムは非常に便利で、靴の締め付けが容易に操作できます。閉めこむときは左右の靴ひもを同時にギューっと締め上げるだけです、感覚的にきつくするのか緩めにするのかが簡単に調整できます。しかも一旦内側にロックが倒れていれば、それ以上靴ひもが緩むこともありません。

逆に靴ひもを外す時はこのロックを左右に広げるだけで緩みます。

ですので、歩行中に足の甲の部分だけ少し緩めるなんてこともできます。かなり便利だと思いませんか?ちなみに冬靴も同じシステムが付いています。

X-LACING(X・レーシング)

このX・レーシングという機能は登山靴のベロの部分が左右に移動しないよう、靴ひもでタンをセンターに固定させるシステムです。好き嫌いはあるかと思いますが、この機能の恩恵はフィット感が変わらないことと、ベロ部分が動かないってことですね。

確かにベロの部分は動かないし、足首のホールド感に緩みを感じないというのが正しいかもしれません。ですので深めに足首を曲げても違和感が無く、靴がしっかり足首に吸い付いてる感じがします。

FlexFit Synchro(フレックスフィット・シンクロ)

かいつまんで言うと狭い道とかでも窮屈にならないようなアッパーの左右非対称設計により、より歩きやすくなった的な!

表現が難しいのでコチラ参照
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/lowa/fit_02.html#flexfitsynch
(LOWA公式HP)

実際の歩行した感想としては、冬靴でこのシステムは経験していますが違和感なく歩き易さを感じます。いわゆるフィティング感が登山開始から最後下山時まで変わらない印象です。

C4-Tongue(C4タング)

簡単に言うと人間工学に基づいてスネと足首の部分の素材の固さを変える事でよりフィットしますよ的な!

表現が難しいのでコチラ参照
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/lowa/fit_02.html#c4-tongue
(LOWA公式HP)

足首やスネの締め付け感の割に柔らかく感じて歩きやすい感じがします。特にスポルティバと比べると断然LOWAのほうが歩行感はいいです♪

ソール(クライミングゾーン)

これは言わずと知れた、つま先側のフラットになったソール形状ですね。アルパイン系の靴にはほとんど採用されているソールパターンの一部ですね。

実際に檜洞丸の犬越路に向かう際に、下りの岩場でわざと立ちこんでクライムダウンしましたが、なんの問題も無くグリップしました♪

アルパイン系の靴の特徴としてシャンクがめちゃめちゃ固いのですが、もちろんチェベダーレも固いのですがソールとの相性がいいのかそれとも柔らかい素材なのか、歩行時のソールの固さをそこまで感じないです。今回の13km弱のアップダウンの山行をした場合スポルティバの場合は、下山完了時は足裏全体が重く痛くなる一歩手前の疲労感がでるのですが、チェベダーレはそれを感じさせませんでした。う~ん、新品だからか?

まとめ

ようやく初おろしをして1回の使用レヴューですが、想像以上に良かったというのが感想です(^^)。まだテント泊仕様でのレヴューはありませんが、テント泊した時にでも改めてレヴューします。

まず第一に『どこも痛くならなかった』!懸念していた下り時や斜めに足裏を置いた時の靴の側面への加重時も何にも痛くありませんでした。

しかしながら、一点だけほんの少し違和感が出た部分がありました、それは『かかと上部』です。スポルティバと比べると内側のかかと部分のホールド成形が微妙に違っていて、LOWAの成形に慣れていないため初めて皮膚に当たった部分が赤くなりました。靴擦れにはなっていないので慣れの問題かと!

でも概ねOKでしたね。下り時に痛みや違和感がでないことは山爺的には、この上ない有難さです♪

LOWAローバーとHANWAGハンワグは、定評通り日本人の足に合うとの事でしたが、その通りかもしれません。個人差はあるにせよまだ足入れをしていない方は、ぜひ一度LOWAローバーを試してみてください。
バックパッキング系のタホーやアルパイン系のチェベダーレプロGTと上位モデルのアルパインプロGTもありますので。
(嫁はHANWAGハンワグのアラスカですが、足が痛くなったことは一度もありません)

ハンワグ Hanwag メンズ シューズ・靴 ブーツ【Alaska GTX Backpacking Boot】Erde Brown

登山靴って千差万別で、各々の足型も千差万別でこればっかりは合う靴が見つかるまで探し続けなくちゃいけないし、実際山に履いていったら痛かったりとか一筋縄ではいかないので現実!

もし登山靴探しの旅に出ている方や、足痛や靴擦れ等に悩まれている方にも、早く自分の足に合う登山靴がみつかると良いですね!

ではでは

ぽちっと応援お願いいたします。

-レビュー

© 2024 Out Door Base