またまた週末は雪山対象のエリアの天気が悪いと言う事で、1ヵ月近くも登山をしてません。ですので、夏に向けてのトレーニングも同時に始めねばと思い、購入したてのグレゴリー バルトロ85のインプレッションと歩荷トレーニングも兼ねて、表丹沢にある塔ノ岳から鍋割山への縦走を計画して行ってきました。
目次
塔ノ岳データ(県民の森駐車場よりの場合)
場所:神奈川県秦野市・愛甲郡清川村・足柄上郡山北町の境
標高:1.491m
標高差:1.100m
行動距離:11km
行動時間:7時間
山小屋:堀山の家・花立山荘・尊仏山荘
アクセス:表丹沢県民の森:東名秦野中井ICより一般道経由で30分
駐車場:表丹沢県民の森駐車場(詳細は下部にて)
塔ノ岳登山ルート
一般的に塔ノ岳への登山ルートは、渋沢駅よりバスにて『大倉』で下車後、登山口からスタートし大倉尾根(通称:バカ尾根)を上がるのが多いかと思います。またヤビツ峠よりの表尾根も一般的ですが、こちらは初心者にはちょいと厳しいので割愛。
で、今回の我が家のルートは更にマニアックなルートになります。塔ノ岳への行動距離としては短くなりますが、登山道は序盤かなりの急登&樹林帯で多少登山経験がないと、道迷いもあるかもしれないルートです。
表丹沢県民の森駐車場→二俣→小草平(堀山の家)→立花山荘→金冷シ→塔ノ岳→金冷シ→大丸→小丸→鍋割山→ 後沢乗越→後沢乗越→表丹沢県民の森駐車場
これが今回計画した登山ルートです。初心者にとって一番の問題は大倉尾根(バカ尾根)に合流するまでの『二俣~小草平(堀山の家)ルート』が思いのほか急登となっていて、マイナーなのかほとんど登山者と会う事がありません。また樹林帯ですので道迷いも多発しているようです。赤テープは結構あるので、迷わないとは思うのですが慣れていないと難しく感じるかもしれません。実際に上り時は後からきた登山者1名、下山時は0名でした。(ちなみにヤマップでは破線扱いです、ヤマケイには出ています)
自分の体力と出発地点と山行時間によって、ルート決めをしたほうが良いと思います。以下のURLから時間配分も載っている登山計画があるので参考にしてみてください。
秦野市観光協会HP
http://www.kankou-hadano.org/hadano_mountain/letsgo_tnt.html
山行記録
今回のルートは初の塔ノ岳なのに、なんで歩荷トレーニング登山にしたのか自分でも不思議ですが(笑)。結果的には新しいザックのインプレッションもとれたし、ちょっとしたことで途中敗退にはなったけど、夏に向けての良いトレーニングはなりました♪
ちょっとマニアックかもしれないルートになるのかもしれませんが、参考になればと思います。
駐車場~二俣
県民の森駐車場を出たらすぐに上流側にゲートがありますのでゲートの先を進みます。
少し進むと橋を渡り、更にもう一つゲートを超えます。すると急角度で上流側に進む道があるので、そこを上がっていきます。しばらく歩くと良く写真で見る石造(石碑?)があるので更に進みます。
この区間はほとんど砂利の林道なので何も考えずに進みましょう。すると初めて道標(二俣)のある地点にたどり着きます。その先の川を渡渉すると鍋割山方面(後沢乗越経由)の登山道になります。今回はその道標(二俣)の地点から右手側の斜面(登山道)を登り始めます。
二俣~小草平(堀山の家)
多分、登山道してはこの区間が最も歩きにくく、さほどでもないですが危険個所もあります。基本は樹林帯の中で、お世辞にも登山道としては未整備な感じのエリアです。ですので、ある意味どこを歩いても平気に見えますが、根っこ・枝・落ち葉等で歩きやすい場所を探しながら上る感じです。大まかな進むべき歩行は、地図・アプリ・ピンクテープで確認しながら進むと安心かもです。
道迷いが多発しているとの情報でしたが、確かに登山道に慣れていないと少々難しく感じる登山道かもしれません。また、他のルートと違ってほとんど人と会わないので、不安にもあるし、その分登山道も踏み固められていないので、はっきりした道が判らなくなっているんだと思います。
思いのほか急登ですので、ペース配分を考えて登らないと後々ヤバいかもしれませんね!なんせ塔ノ岳というか丹沢エリアは階段地獄なので(笑)。危険個所はややトラバース的な細いところ通る事があるのですが、幅30~40cmくらいなので滑落したら沢へ落ちるので気を付けてください。
小草平(堀山の家)~立花山荘
堀山の家に着いたら小休止です、これから始まる階段地獄に備えて栄養補給は忘れずに。しばらくは似たような景色(木々)の中ですが、ようやく景色が開けてきます。そこまでの急登感はないので淡々と進めると思います。大倉尾根(バカ尾根)合流地点ですので、他の登山者もたくさんいるので、ある意味ほっと一安心するかもです。
この日は気温が高かったので、水分の補給を多めにしてましたね。そんなこんなで立花山荘に到着です。ここでも小休止を挟みます。初めての大倉尾根(バカ尾根)ですが、予想している階段地獄の本番はこれからだと気合を入れます(笑)。
大倉の登山口から上がってくる来る方もちらほら、バテバテの表情をしている方が多かったですね。山爺も気温が高くて汗ドロドロになってたので、早々に帽子は取っていましたから。
ここでようやく富士山がお目見え♪
立花山荘~金冷シ~塔ノ岳
さあ、階段地獄へ出発です!堀山の家からここまでも階段はありますが、これからが本番です。
はっきり言います、登山道全てが階段です!と言ってもいいくらいの道なので覚悟してくだいさね(笑)。
危険個所はありませんが、金冷シ直前に細尾根があるのですが、ここは崩落しているようで鉄パイプでしっかりと階段と橋が整備されています。交互通行しかできないので注意!
この後も、延々と階段と普通の登山道を進みます。もう既に塔ノ岳の山頂は見えているのですが、中々着かない『山あるある』に突入するゾーンです。しかも目の前の登山道に見えるのは階段ばかり、メンタルをやられないように(笑)。
時間的には細尾根から30分くらいなんですけどね~これが長く感じるんです!危険個所は特にないので頑張りましょう♪
ってことで、山頂到着!
塔ノ岳~金冷シ~大丸~小丸~鍋割山
山頂を堪能したら、鍋割山に向います。山爺は歩荷トレーニングなのでピストンは考えておらず縦走での周回コースを選んだわけなんですが、嫁は久しぶりに鍋割山の鍋焼きうどんが食べたいのことで、ルンルンで歩きます。
が、事件はおきました!ちょうど金冷シの分岐の地点で階段を踏みはずし、嫁が・・・転倒!階段の角に脛を強打!
嫁のテンションガタ落ち!!
ちょっとっ様子を見ながら歩き始め10分程大丸へ向かった地点で、やはり脛が痛いので引き返すことに!急遽ピストンで下山に変更です。まぁ、安全第一と万が一悪化して歩けなくなったら、それこそ大変ですからね!
ひとまず、立花山荘まで頑張ります!そこで食事と長めの休憩を入れ、ファーストエイドに入っている鎮痛の湿布を貼りしばし休憩をしました。
この後は、上りと一緒ですので割愛しますが、かなり気温が高く登ってくる登山者は一様に汗だっくだっくで、ヒィーヒィー言いながら上がってきます(笑)。多分、気温は20℃近くでした。
我が家は、嫁の足もあるのでのんびり下山しました。
表丹沢県民の森駐車場
一般的な塔ノ岳への登山ルートを計画しマイカーの場合、多いのは大倉バス停の近くで駐車場を見つけると思うのですが、面白味のない林道を延々歩くのはちょっとなので、山爺は過去の鍋割山登山も今回も塔ノ岳登山も『表丹沢県民の森駐車場』を利用してます(ショートカットできるしね)。
ですが、この表丹沢県民の森駐車場は少々やっかいなんです。
・ルートが判りずらい
・駐車台数は少ない
そうなんで、まず駐車場に行くのに変なところを曲がったりしなくちゃいけないのと、正規の駐車場に止められるのはせいぜい6~7台くらいしかないんです。ですので、路駐が嫌な場合は早い到着が必須になります。今回は6時到着で白線内は止められず、トイレ側にある芝の部分に駐車。あとは、ゲート前に頑張って6~7台になります。
それを超えると、ゲート前から結構下の方までの路肩に駐車する事になります。一般の方は来ない道なので、暗黙の了解のようで皆さん路駐します(駐禁とられなきゃいいけど)。
では、簡単に東名秦野中井ICからのルートを明記しますね。
秦野中井IC→県道71号線→県道62号線→新橋左折→堀川右折→道なりに登って→みくるべ病院前を通過→分岐があっても道なりに右へ→県民の森到着→行き過ぎるとゲート前に着きます
まずは、『みくるべ病院』を目指すといいかもです。序盤住宅街の中を通る感じなので変な感じですが、途中から林道になります。県民の森までは2~3箇所くらい分岐がありますが、道なりに右へいってください。最初来た時は県民の森をスルーしてしまって、ゲート前の路駐ポイントに行っちゃいました。それでもいいのでスペースがあったら止めちゃってください。
あっという間に路肩駐車組になっちゃうので!
総評(まとめ・感想)
山行記冒頭にも書きましたが、歩荷トレーニングと新しいザックのインプレッション・鍋焼きうどんと目的が盛り沢山な山行だったのですが、嫁の負傷により途中敗退となりました。
それでも11km歩行の重量16kgの歩荷トレーニングは、意味がありました。実は夏に北アルプス槍ヶ岳を予定しておりまして、あの長い上高地からのルートですので何かと鍛えておかないと、たどり着かないんですよね~(笑)。
アラフィフの身体には結構きついものがありますよね(泣)。
塔ノ岳のメジャールートである、大倉からのルートやヤビツ峠も一度登ってみないとですね。でも、立花山荘で休憩中に下から上がってくる登山者の顔は、そりゃあ皆、死にそうではありました(笑)。
塔ノ岳って初級というよりは、体力的に初級と中級の間くらいな感じがしました、危険個所はないのですが。時間もかかるルートなので、登山計画は綿密にしたほうが良いですよ!
そうそう、山爺この登山の帰りに20数年振りに七沢温泉に寄ってきました。都心からも近いし、名湯ですよね♪以前の記憶が曖昧でしたが、温泉(湯そのもの)自体も変わっていたような??昔は、何か黒いコケのようなものが沢山湯船の中にあった気がしたのですが・・・温泉間違えてますかね?
七沢荘HP(日帰り入浴1.000円)
https://nanasawasou.jp/
でも、うちの嫁は初めてで、強アルカリ泉のお湯にやられてました(笑)。翌日も『肌がぬめぬめでツルツル』だって!
ではでは。