いやぁ~今年一番の山行日和となった11月13日・14日でした♪
SNS界隈を覗くとどのエリアでもご満悦ですばらしい山行になった週末を過ごせてましたね(^^)
山爺もご多分に漏れず、すばらしい2日間を過ごしてきました、実は燕岳は7~8年前に嫁に嫌々連れて行かされた山なので、正直記憶がところどころ曖昧で景色すら覚えていない状況でしたが、今回2日間満喫してきたので色々綴ってみたいと思います。
目次
燕岳(北アルプス)
言わずと知れた「北アルプスの女王」ですね。インスタやYouTubeでもおなじみのオシャレ登山の聖地です♪まぁ山小屋の最高峰だと思う「燕山荘」をはじめ北アルプスを一堂に見れる景色は確かに圧巻で、登山をしている者からすれば一度は訪れるべき山かもしれません。
燕岳概要
特出してる部分はやはり北アルプス三大急登の「合戦尾根」ですね!なめてかかると痛い目にあいます、山爺はあいましたけどね(笑)
場所:長野県(大町市・安曇野市) 飛騨山脈
標高:2.763m
山小屋:合戦小屋・燕山荘
登山口:中房温泉登山口
交通:電車バス・穂高駅よりタクシー又はバスにて中房温泉登山口
マイカー長野自動車道安曇野ICより中房温泉市営駐車場
駐車場:安曇野市営第1駐車場・安曇野市営第2駐車場・安曇野市営第3駐車場
燕岳へのアクセスで最初のハードルは駐車場です。中房温泉の登山口直ぐにある駐車場は日帰り温泉者専用の駐車場(ロータリーのすぐ横)なので止められません。ですので登山口へ近い順で第1次いで第2、第3となります。ハイシーズンの週末は深夜23時でも第1に駐車するのは至難の業です。
ちなみに登山口までは第1駐車場から10分~15分程です、第1と第2はさほど差はありませんが、第3は25分程はみておいたほうが良いです。第1には仮設トイレはあるので車中泊も安心です。登山口には立派な公衆トイレがあります。
燕岳登山コース
燕岳へは中房温泉の登山口から入ることがほとんどだと思います。かなり健脚で通な方は餓鬼岳方面から縦走しても燕岳へ入ってこれます。まぁ普通は燕岳ピストンまたは表銀座の出発点として「合戦尾根」を上がるのが定石かと思います。
今回7~8年振りでテント泊仕様で登りましたが、山爺が使っているヤマケイでの登山計画でのコースタイムにちょいと疑問を持ったので記しておきます。もちろん山爺のペースが遅いということもあるのですが、それにしてもちょっとキツめなコースタイム設定かもしれないので、自信のない方は通常コースタイムの1.2倍前後は見ておいたほうが良いです、特に初心者の方は!
【登山口~第1ベンチ~第2ベンチ】≪通常CT:1時間10分≫
え~っと、山爺はここで第2ベンチまでで休憩込みの+25分でした。ご存じない方もいると思いますが、登山口の公衆トイレを過ぎてすぐに登山道へ入りますが、最初からそこそこの急登です!!体が慣れていない最初からの急登は全くもってスピードを上げることはできず、かなりきついです!!!
【第2ベンチ~第3ベンチ~富士見ベンチ~合戦小屋】≪通常CT:1時間50分≫
身体が慣れてきたなと思って第2ベンチを出発しても、合戦尾根最大傾斜の急登がこの区間になるので、全くスピードは出ずおまけに砂岩の登山道と根っこ混じりの多少気を使う登山道になり、体力の消耗はかなり激しいです!この区間は休憩込みの+25分でした。
【合戦小屋~燕山荘】≪通常CT:1時間5分≫
今回じつは合戦小屋を過ぎて燕山荘が見えてからは無雪期に通る夏道ではなく、燕山荘の裏手にでる稜線上の冬道を通ります。本来夏道であればテント場の脇の階段まで緩い上りのトラバース道なのですが、冬道はがっつり階段地獄の直登&急登です(笑)
この冬道が一番きつくて、瀕死の状態者をかなり見ました自分も含めて(笑)この区間は止まり止まりの+20分でした。
という事で、通常CT4時間5分(休憩無)のところを休憩込みの6時間ちょっとかかって燕山荘へ到着しました。登山未経験者や初心者の方にとっては多少、参考になるかもです。ちなみにザック重量は18kgです。
山行記
まぁ上記にも既に書いていますが、ちょいと合戦尾根を舐めていた山爺ですが山行自体は2日間allドピーカンで今年一番のテント泊登山になりました。
代休があったので今回は金曜と土曜の2日間でのテント泊登山を計画しました。燕山荘は今季小屋迫もテント泊も完全予約制なのでお気を付けください。
木曜の深夜第1駐車場に着いたのは夜の22時30分でした、平日にも関わらず駐車場の空きは半分は埋まっていました。翌日のスタートが5時起きの6時スタートにしたので早々に寝ますzzzz
そして安定の出発遅れ(笑)なんだかんだで7時に登山口スタートとなりました。でも普通ならこの1時間が致命傷で燕山荘のテント場にテントが張れない事態も想定しなければいけませんが、今回は平日で完全予約なのでテント場の心配もいりません。
それからこの1時間の遅れが楽しい出会いの始まりでもありました♪
ひーこら・ぜぇぜぇ言いながら老体にムチ打って最初のチェックポイントの第1ベンチに到着!座らずにはいられません(笑)
さあ次は第2ベンチを目指します!合戦尾根の良い所はチェックポイントがあるので、ちょうどよい目標になって頑張れるところですね。これがないとメンタル結構ヤバめですよ。
第2ベンチを過ぎたら次は第3ベンチここもどっかり腰かけて休憩(笑)11月中旬だといいのに暑くて、インナーと長袖のベースだけで登っていますが気温は下界よりは低いのでそこまで汗をかくことはなかったです♪
次は富士見ベンチを目指します、ここはちょうど一番下にあるベンチの中央から富士山が見える場所です♪ここで富士山見ながら柿の種を食べてエネルギーチャージ!富士見ベンチも過ぎると樹林の間からテンションを上げてくれる景色も♪
次は長めの休憩を取りたい合戦小屋がチェックポイントになります。7~8年前の記憶だと合戦小屋まで後何分というか看板があったのですが、発見できず無くなったんですかね??合戦小屋に着いたらザックをおろして本格休憩をしました。今時期は合戦小屋は週末営業になっていたので、自前の飲み物とブドウ糖でドーピングしておきました!飲み物は通称命の水こと「ソルティーライチ」です(笑)
さあラストは燕山荘になります。テント場は予約済みですしテントが張れない事はないので、のんびり出発です。
が、しか~し!ここからが最大の合戦尾根燕山荘までの地獄階段の急登が待っているとは思いもせずです!!そうなんですつい先日夏道は凍結により冬道に変更になっていたのは知っていたのですが・・・
かすかな記憶をたどると夏道は燕山荘まで伸びている尾根をトラバースする形で、テント場脇の階段に繋がり少々の階段を登ったら燕山荘の正面で、目の前には北アルプスの面々がお目見えっていう記憶なのですが、無残にもその記憶は消し飛びます(笑)
ハイマツの中にある直登階段を延々と燕山荘の裏手まで登っていきます!
とちゅうご年配のベテランご夫婦に「ここが一番キツイから頑張って」とエールを送られます!しかも「お先にどうぞ」的なジェスチャー・・・
そこで山爺が吐いた言葉は「無理で~す!!!」。そのご夫婦は笑いながら下っていきました♪
との事で瀕死の状態で燕山荘に到着!
あ~合戦尾根、舐めてた!!!!
後は、テントの受付をしてテントを張って燕山荘にて昼食をとり、少々ごろっとなっていたらいつの間にやら、夕刻の写真タイムです♪燕山荘からもぞくぞくと人が出てきます。(燕山荘のカレーは山小屋レベルじゃないですよ~)
これは日帰りでは味わえない泊りならではの贅沢時間ですね~♪♪
あっそうそう、実は第2ベンチあたりから抜きつ抜かれをしていたSさんと、途中からグループ山行になったのですが、Sさんもカメラ機材やらで20kgを背負っての合戦尾根で、燕山荘での食事もご一緒しながらの山談義。普段は嫁としか登っていないのでとても楽しいです♪
Sさんとは翌朝の燕岳・北燕岳への「おじさんとおばさんの朝のお散歩」でもご一緒します(笑)
そんなこんなで日も沈み夜ご飯を食べるとひと眠りzzzz
嫁やSさんはもちろん星空撮影です、山爺はzzzzzzzです(笑)
写真は専門家たちに任せます(笑)山爺も予定ではタイムラプスやらナイトプラスを撮る予定だったのですが・・・予定は未定です(笑)
たぶん19時30分には寝て、一旦目が覚める4時くらいまで爆睡でした♪
夜中はかなりの強風でテントが大きく揺れましたが、お構いなしで寝ていました、何と朝はものすごいことが起きました。
時間のころにして5時半ごろですが、何やらテントの外でしかも割と近い距離で「グェ・グェ」と聞こえるではありませんか!!
そう「雷鳥」です!!!
慌ててテントを空けて見ても姿が分かりません、この時期は既に雷鳥は冬毛になり始めていて白と茶でカモフラージュなんですよね、我が家のテントは唯一雪の残ったエリアに立てているのですが、どうやら雪の無いところいるみたいで全くわかりません、しかもまだ太陽光はないのでうす暗い状態!
と、その時テントの前を羽ばたく雷鳥がぁぁぁ!!
急いでスマホで写真を撮ろうと思ったのですが、スマホの電源を切っていたので急いで電源を入れます、そしてカメラで撮ろうとし瞬間。
バサ・バサ・グェ・バサ・バサ・バサ・・・「チーン」!
1枚も撮れずどっかに行きました(笑)まぁでも雷鳥に起こされる朝なんて、そうそう無いと思いませんか??
テントにはもちろん嫁もいませんし、すぐ上段にテントを張ってるSさんもいません(笑)日の出前からの写真タイムでこの時間帯は大忙し。
朝からドタバタしながら朝食を食べたら、「燕岳・北燕岳」へSさんも一緒にお散歩に行きます。燕岳へは片道30分程、さらに北燕岳へは20分ほど、往復で2時間もあれば帰ってこれます、北燕岳はまた燕岳とは違う趣があるのでお勧めですよ♪
さあ後は撤収です。既に前日からテント泊していた方達はおらず、もう朝一番で新たなテント泊者がちらほら(笑)残っていたのは我が家とSさんのテントのみ(笑)
ここでSさんとSNSの交換などをして各々下山を開始しました。(ちなみに11時に下山を開始しました、遅!)
この後はのんびり下山して、穂高で食事をとってから東京に帰りました!
驚愕の事実ですが、Sさんこの後に高ボッチ高原に写真を撮りに行ってたみたいで、ただただ脱帽!!
Sさん、次は雪山でお会いしましょう♪(後に今年の3月の遠見尾根の雪山でニアミスをしていたことが判明、う~ん何かの縁だな!)
まとめ
7~8年ぶりの燕岳は、辛くもあり楽しくもあり、いい出会いもありの盛りだくさんな2日間になりました。
平日入りだったせいもあり、登山道も非常に空いていて天気も最高でこれ以上言う事はないくらいの山行でした。
驚いたのは、槍ヶ岳が目の前に見えたのは意外でした、7~8年は槍ヶ岳なんて興味も無く何にも景色を見ていなかったことが判明した瞬間でしたね(笑)
さすがの北アルプスの女王は、一度は行っておくべき山かなって思いました。
そろそろ本格的に雪山の準備を始めたいと思います。
ではでは。