山行記

初心者が行ける北アルプス縦走登山のお勧め(白馬縦走)

まだ梅雨明けもしていませんが、夏休みまであと少しですね!2019年令和元年の夏山登山を計画している方も多いと思います。夏の高気圧に覆われた山域(全国的に)は晴れることが多くなるので、そんな天気の中で稜線上を歩くのって気持ちいいですよ~♪

山爺も今年のテント泊縦走は計画しています、昨年は蝶ヶ岳~常念岳の縦走をしようと思っていたのですが、体調不良により蝶ヶ岳だけで撤退したので、2019年令和元年ですし計画を練りつつ行きたいですね~。

縦走と言えば北アルプスで有名コースだと【表銀座コース(燕岳~槍ヶ岳】【裏銀座コース(新穂高~雲平等)】や【西穂高~北穂高】と色々ありますが、こちらは体力も必要ですし、登山レベルも必要です、うっかり行ってしまうと、とてもつらく危険な個所もたくさんあります、技術と体力が伴ったら行くようにしましょう^^。

ですので、比較的簡単で初心者でも行ける【栂池~白馬岳~大雪渓~猿倉】をご紹介します。

縦走登山とは

縦走登山を始めて聞く方の為に簡単に説明すると、通常1日(日帰り)では行けない、最初の山の山頂から次の別の山の山頂へと歩き渡りながら登山をすることを言います。

当然ながら、縦走をすると山から山へ移動しますので、稜線や尾根を通るので普段の登山では見られない景色が見れます♪森林限界より上の標高であれば雲海や空と山しかない世界を歩くことになります^^。

テントや山小屋で寝泊りをしながら、最低1泊から数泊を伴う山行行程は数十キロなんて縦走まで様々あります。今回は初心者でも行ける割と初級な部類の縦走登山で速い人なら1泊2日の行程です、のんびりいって2泊3日のコースとなります。あとでご紹介しますが山爺は2泊3日のゆるゆる縦走です(笑)。(危険が無いという意味ではありませんよ)

縦走登山と日帰り登山の違い

先に書きましたが日帰り登山と縦走登山の違いは、山の中で寝泊まりをするという点です!登山に必要なものや装備等も日帰り登山に比べると少々違ってきます。

それから何と言っても、数日間歩くだけの体力も必要となり、行動中や睡眠・食事・行動食にも気を使う事が必要です。さらには水分確保も重要になります、水分が無くなっっても行動中に水場がなければ水の補給もできず大変な事になってしまうので、水のマネジメントも必要です。

縦走登山に必要なもの

大きく分けるとテント泊か小屋泊かで持ち物は変わってきますが、基本的には日帰り登山にプラスしていけばOKだと思ってください。

ザック・登山靴

ザックの容量や登山靴は少々ハイキングレベルとは違ってきます。簡単に言うとやや屈強なタイプのザックや登山靴のほうが良いです。

ザック:小屋泊/35L~45L テント泊/50L~80L
登山靴:バックパッキングタイプ~ライトアルパインタイプがお勧め

登山靴は柔らかい普段履いている靴(ライトトレッキング)でもいいですが、岩場や長時間の歩行と耐久性のある靴をチョイスされたほうが良いです。日帰りよりは多少なりとも背負い重量が増えるので、柔らかすぎる登山靴や薄いソールでは疲れが出やすくなってしまうし、足元の安定感にも違い出てくるので慎重にチョイスしてくださいね。

ザックにに関しては、小屋泊かテント泊かによって大きさは違ってきます。また持ち物によってもザックの容量は変わるので、一度縦走登山を想定して持ち物を全部用意しお手持ちのザックに詰めてみましょう♪もし入らないようなら、ザックの買い足しか持ち物を削るしかありません。(削ってはいけない物もあるので注意)

ウエア類

基本的には夏山の想定で記述します。山爺が実際に白馬縦走の時のウエア類です。

トップ(上半身)
・インナー(monbell ジオラインLWノースリーブ)
・ベースレイヤー(半袖2枚)
・ミドルレイヤー(フリース)
・アウター(ハードシェル兼レイン)
・ダウン(milletインサレーション)
ボトム(下半身)
・長ズボン(3シーズン用)
・レイン(長ズボン)
・靴下(厚手)

この栂池~白馬縦走時のウエア類を見ても分かるように何ら日帰り登山と変わりはありません。着替えは基本持ちません、3日間ずっと同じウエア着っぱなしです(笑)。これには理由があって重量を軽くする為です!さすがに夏場なので、ベースレイヤーの替えだけは1枚もっていきましたが。

その他

細かいものを挙げたらきりがないので、重要なものだけピックアップします。ちなみにテント泊装備なので小屋泊の場合は必要ない物は※をつけておきます。

・シュラフ(3シーズン用)※
・テント一式(NEMOタニ2p)※
・マットレス(サーマレストZライトソル)※
・サンダル(KEENシャンティ)※
・食糧(テント泊用3日分)※
・ヘッ電
・ポール
・サングラス
・バンダナor帽子
・タオル(速乾性)
・ハブラシ
・バーナー(プリムススパイダー)※使わない場合も
・クッカーとマグ(プリムスとEPI)※使わない場合も
・水筒(ナルゲンボトル+プラティパス2L)
・行動食(3日分)
・ファーストエイドキット
・エマージェンシーキット

※印以外は縦走でも日帰りでも共通だと思います。違いは一目瞭然で、テントに係るものが全てプラスされてます。小屋泊の場合は基本食事等は小屋で取るでしょうし、衣食住に関してはテント泊は全て自分で担ぐことになります。(昼食とかは小屋でとることもできますが、夜メシは難しいです)

これで分かるようにテント泊と小屋泊での縦走の違いとして、最大の部分は背負う重さになります。

テント泊:15kg前後
小屋泊:10kg前後

体力が必要といったのは、こういった事情が出てくるからです。そのためにトレーニングや軽量化をすることになりますね!

縦走登山計画の立て方

では実際にどうやって縦走の計画を立てれば良いのでしょうか?
山爺はヤマケイの登山計画を元に作っていきますが、山爺はマイカーでの登山なので入山と下山が違う縦走の場合、下山後の車までの移動の事まで加味しないと縦走の計画はたてられません。公共交通機関やタクシーを利用する場合も入山下山共に事前の時刻や料金等を調べておく必要があります。最近では登山口までの直行バスもあるので要チェックですね♪

https://www.yamakei-online.com/yk_map/

また、出発の時間から換算してどこまで歩けるのか、2日目の行程を楽にするには1日目をここまで行かないととか、各人の力量(体力や歩行スピード)や山小屋の有無・テント場の有無によって1日目2日目・・・とコースを決めていきます。ただし、小屋泊にしろテント泊にしろ15時頃までには到着する山行日程が望ましいです、夏場は午前中晴れていても、午後から雲が立ち込めてくる場合があり夕立等に合う場合も無きにしも非ずなので(稜線上で雷等にあったら大変危険なので)。

下山時の公共交通機関利用の場合は、最終時刻何時までに下山完了という制約が必ず付くので、そこから逆算で山行日程を作ることもあります。

小屋泊

背負う重量が少なく衣食住の負担が少なく、小屋泊は初心者にとって手軽に高山エリアへと導き、縦走のお助けをしてくれるありがたい存在です♪

基本的に山小屋は予約無の飛込みでも泊まれることになっています(緊急性の観点から)。ですが、夏や秋と土日の繁忙期はできるだけ予約をしてください。予約したほうが山小屋さんにとっても食事の支度もありますし、行って泊まれなかったらどうしようという不安がなくなります。

万が一到着が遅くなりそうな場合は、山小屋に連絡することも忘れずに(電波が通じれば)!万が一の遭難の不安を抱かせてしまうかもしれませんので♪

山小屋利用での縦走は山のピークを踏みながら、山小屋から山小屋へと縦走していくのでその計画した通りの日程で山小屋に予約を入れていくことになります。ある意味では、少々タイトで時間のマネジメントが必要ですね。

テント泊

テント泊も基本的には小屋泊と同じになります、テント場は通常その山小屋と併設になっているので、小屋泊同様にテント場のある山小屋を目指すことになります。(緊急性のあるビバーグ以外は勝手にテントを張ってはいけないんです)

違いは小屋泊よりも重い荷物を背負っていると言う事です。ですので大概テント泊者は小屋泊の方よりもかなり早い時間に出発をして、早い時間に目的地に到着を心がけます。テント場に限りがある場合もあるし、条件の良いテント設営場所を確保するには、テント場への早着きが必須になります。

縦走登山計画移動手段(マイカー・交通機関)

縦走での登山の場合は、入口(入山)と出口(下山)が違うことです。山から山へと移動するので当然ですが、ここでマイカーの場合は問題が出てきます。

入口(入山)にマイカーを停めた場合、出口(下山)からマイカーの停めてある場所まで戻らなくてはいけません。ですので、マイカーの場合はさまざまな移動方法を考える必要があります。

①出口(下山)から入口(入山)まで交通機関(バス・タクシー)を使って戻る
②入口(入山)と出口(下山)の中間地点にマイカーを停め、その地点から双方から交通機関を使う
③出口(下山)場所にマイカーを回送してもらう

マイカーの場合の大まかな対処としては上記の3つの方法が一般的ですね。どれを選択してもそれなりのコストは掛かります。③のマイカーの回送が一番高額な出費ですが、下山後に直ぐにマイカーに乗れるのでそのまま帰宅することが出来ます。

交通機関を利用する場合は、メジャーな登山口であれば割とバスが通ってる事も多いのですが、そうでない場合はタクシーを予約して入山し、下山時も交通機関が希薄なようなところではクシーの予約をしておくことになります。公共バスも数本しかない場合等もあるので注意が必要です。

栂池~白馬岳縦走コース詳細

では実際に山爺が夏に栂池公園から白馬岳を周って大雪渓を下り猿倉へ下山した時のコースをご紹介します。このスケジュールは初心者でも十分いけるコースですので参考にしてみてください。

1日目:栂池自然園~白馬大池山荘(テント泊)
2日目:白馬大池山荘~白馬岳~白馬頂上宿舎(テント泊)
3日目:白馬頂上宿舎~大雪渓~猿倉山荘~栂池高原駐車場

栂池高原駐車場~ゴンドラリフト~栂池自然園

まずは入山前日に栂池の駐車場にて車中泊から始まります。ゴンドラリフトのある麓の周りには大きい駐車場があるので、ゴンドラの始発に間に合うように車中泊にて待機です。(駐車場とゴンドラの写真がなかったのでテキストだけですみません)

大体山爺は前日入りの車中泊の場合は、場所にもよりますが深夜24時を目安に到着し、始発の時間にもよりますが5時位まで睡眠をとります。登山時の睡眠不足は結構しんどいので!

ちなみに栂池高原に関しては以下のURLより、ゴンドラと駐車場の情報をゲットしてください。駐車場は中央駐車場がゴンドラに一番近かった気がします。他に第一・第二とありますが、夜間入れたかどうかは微妙です、すみません!時期にもよりますが空いているところへ止めます。

https://www.nsd-hakuba.jp/green/tsugaike/panoramaway.html

ゴンドラとロープウェイを乗り継いで栂池自然園に入りますが、シーズンインすると切符売り場に長蛇の列が発生しますので、登山計画書を準備しておいて早めに並ぶ方が良いです。(登山者だけではなく観光客もいっぱいいます)

栂池自然園~白馬大池山荘

ゴンドラとロープウェイを乗り継いだら栂池自然園に到着です。栂池自然園は観光客の方や日帰りハイキングの方もいるので、かなり賑わっている場所です。ここで身支度をしたら本当の登山道へ向けて出発です。

1日目は白馬大池山荘までですので、さほどの移動距離はありません。休憩を入れても4時間程で白馬大池山荘に到着です。途中に乗鞍岳のピークを踏んで白馬大池を眼下に見ながら白馬大池山荘到着のコースです。

行動距離:4.5km
標高差:620m
CT:3時間(休憩含まず)

縦走1日目としては大分少ない歩行距離だと思いますが、2日目・3日目が本番ですので早く到着してゆっくりするのがお勧め♪

ちなみに白馬大池山荘のカレーは有名です。(この時は売り切れで食べれませんでした)残っていたのはピラフのみ!

白馬大池山荘~白馬岳~白馬頂上宿舎

2日目は白馬大池山荘から出発して小蓮華山と白馬岳のピークを踏みます。この2日目の区間はこれぞ北アルプスの稜線歩きの場所ですので、存分に楽しんでいきましょう。ですがテント泊装備の場合は重量の関係と空気の薄さもありますが、アップダウンを繰り返すので少々体力的にはきつくなってきます。とは言っても、のんびり稜線歩きをしても6時間前後で、次の宿泊地白馬頂上宿舎テント場まで到達できます。

行動距離:6.0km
標高差:550m
CT:4時間(休憩含まず)

 

途中小蓮華山のピークを踏んで白馬岳を目指しますが、見える景色はこんなです♪この景色はなかなか低山では見られないですよね~。この景色はたまらない(笑)。

ちなみに健脚なら出発時間にもよりますが、大雪渓を下った白馬尻小屋やゴールの猿倉山荘到着や、更には杓子岳・鑓ヶ岳のピークを踏んで白馬鑓温泉小屋までもいけるかもしれませんが行動距離がどちらも12kmもありますので本当に健脚向けですね。

ここで有名なのは白馬岳の山頂からすぐ下にある白馬山荘ですね。山小屋とは思えないレストランのようで、眺望も最高です!

テント場はさらに下へ下ります。実は景色的にいうと窪地になっているので、白馬山荘かテント場のすぐ上の稜線上に出ないと景色はよくありません。

白馬頂上宿舎~大雪渓~猿倉

3日目いよいよゴールを目指して下山です。かの有名な夏でも雪が解けない大雪渓に突入していきます。個人的には絶対に大雪渓を上りでコース設定はしたくないくらい延々と続きます(笑)。

今回の縦走コースで危険個所といえばこの大雪渓になります。『滑落』『落石』『クレバス』『崩落』『雪崩』とフル危険項目満載です!涼しくて気持ちいいとは言ってられないエリアですので、十分に気を付けて早めに通過することをお勧めします。下山で大雪渓を通過するには、前方や足元に注意を払うのは当たり前ですが、後方にも気を配ります、他の登山者の滑落・落石等があるので周囲のコール(ラーク等)にも耳を傾けて下りましょう。

大雪渓が終わると、後は一般登山道ですのでのんびり猿倉まで下りれば登山道としては終了です。特段危険個所はありませんが、雪渓の融雪によって夏道が崩落していたりと歩きづらい登山道も出てきますので、そこは注意が必要です。

行動距離:6.0km
標高差:1.520m(下りのみ)
CT:3時間30分(休憩含まず)

ちなみに最低でも軽アイゼンまたはチェーンアイゼンは必須ですので必ず装備しておいてください。山爺はチェーンアイゼンを持っていきましたが、安全の為には6本~10本くらいのアイゼンでも良かったかなって思っています、実際下山時ではチェーンアイゼンの爪の長さでは結構滑りましたから。

※シーズンごとに違いますが、大雪渓は崩落の度合いや融雪の状態によって通行止めになる場合がありますので、必ず事前に情報を入手しましょう。(山荘等でも判ります)
実際に山爺がこのコースを通った2週間後には大雪渓は通常止めいなっていました。

猿倉~栂池駐車場

登山としてのゴールはこの猿倉荘になります。ここでバスやタクシーを待つ形になります。時間まで思いっきり休憩をするのもよし♪

バスは猿倉から白馬バスターミナルを経由して栂池高原へ向かいます。タクシーの場合は猿倉荘から呼ぶか運がいいと猿倉荘に停まっていたりします。もちろんバスの場合は時刻表は事前にチェックしておいてくださいね。ちなみにバスなら猿倉~栂池高原1.650円だったと思います。バスは基本1時間に1本(それ以上の時間帯もあり)なので、間に合わないからといって急いで下山すると事故の元なので注意して下さい。

タクシーの場合は5.000円ちょっとオーバーするくらいです。相乗りの登山者がいればバスより安いです。山爺は誰も他にいなかったので嫁と2人で乗りました。

これで、栂池高原の駐車場についたら本当の縦走登山の完了です。日帰り温泉もたくさん周辺にありますのできれいさっぱりしたら帰路につきます。

まとめ

今回は縦走登山の簡単なご紹介でした。細かい登山道の事はさておき、縦走登山ってこんな感じだよと知ってもらえれば幸いです。

日帰り登山と違って事前の計画が重要になってきます。万が一のエスケープルートや行き返りのマイカー問題や交通機関の時刻等、事前に調査や準備に時間を割きます。大変だと思いでしょうが案外案外縦走計画立てるのって楽しいんですよね♪

また、今回ご紹介した縦走は初心者でも行けるコースなので割と優しい部類に入ります、ですが3日間も山の中にいるので体調不良による不具合も全て自分で何とかしなければなりません。普段はザックには入れていないかもしれないファーストエイドキットも確実に持っていなければなりません。小屋泊の場合は万が一の為にビバークの可能性も考えツェルトの持参も必須です。

縦走登山は日帰り登山では味わえない濃密な山の中での時間を過ごせる反面、リスク管理が絶対的に必要になります。ゆえに登山レベルが数段上がる事になり、小屋泊・テント泊どちらにせよ今まで見れなかった景色や感動に出会えるのも事実です。

登山を始めたからには、まだ見ぬ秘境や景色を見てみたいと思うのは人間の道理です(笑)。登山としてのステップアップにはもってこいの、この栂池~白馬の縦走コース!2019年令和元年の夏に体験してみてはどうですか?

ではでは

ぽちっと応援お願いいたします。

-山行記

Copyright© Out Door Base , 2020 All Rights Reserved.