実は2017年の同じ時期12月30日に初めて雪山装備を揃えて登ったのが北八ヶ岳(正確には北横岳になります)。そしてこのブログを書いているのは既に2019年になっていますが、2018年年末31日の雪山登山です。
実は12月29日から唐松岳を泊りで登山する予定でしたが、北アルプスの天気予報は軒並み大荒れ、どうも31日のみが登山日和との予報。急遽予定変更で31日のみの為、日帰りでの登山となりました。言うても北横岳は雪山としてはハイキングレベル、初心者にはもってこいの場所です、年忘れ山行としてお気楽に行ってきました。
目次
北横岳データ
場所:長野県茅野市と佐久市の境
標高:2.480m
標高差:240m(ロープウェイ利用時)
行動距離:3.9㎞
行動時間:3時間(休憩除く)
山小屋:北横岳ヒュッテ
アクセス:中央道諏訪ICまたは南諏訪ICよりメルヘン街道またはビーナスラインで北八ヶ岳ロープウェイ駐車場へ
駐車場:北八ヶ岳ロープウェイ駐車場(無料:600台)
参考
北八ヶ岳ロープウェイ https://www.kitayatu.jp/
北横岳登山ルート
初心者には駐車場からロープウェイを使って通称「坪庭」よりスタート、健脚や経験者は駐車場から山麓駅ロープウェイ脇を上り坪庭経由で北横岳の2通り。山爺たちはもちろんヘタレなのでロープウェイ利用です(笑)って言うか今日は雪少な目、スキー場ゲレンデも何とか滑れる程度。前情報だと坪庭より上部は何とか雪山の様そうらしいが、雪は少な目らしい。
坪庭から北横岳はゆっくり歩いて2時間もあれば山頂到着です。危険個所はないですが、数か所距離は短いけど急登があります。ですが、登山道はトレースもしっかりしていて、ロープもあり迷うことも一切ありません。登山者は結構いるので不安になることもないと思いますよ^^
注意
「踏み抜き」:トレースを外れた所を歩くと膝上や腰まで埋まってしまう。登山道よりも下が空洞になっている箇所があるので注意です。
山行記録
ちょっと山行記録前に、雪山初心者へのアドバイスから行きますね。これから雪山や北横岳へ行く人は参考にしてくださいね。
服装
3レイヤリングは変わりませんが、少々厚手のものをチョイスしてくださいね。だからって着こみすぎはNG。ハイク中に汗をかかないレイヤリングでね!
例:山爺
インナー:ミレーのあみあみ
ベース1:長袖の化繊
ベース2:長袖の薄手フリース
アウター:ハードシェル
パンツ1:厚手の冬用パンツ
パンツ2:モンベルMWももひき
パンツ3:ゲイター
グローブ1:インナー
グローブ2:ウール厚手
グローブ3:オーバーグローブ
帽子:ニットキャップとバラクラバ
※上記でマイナス5℃前後でも大丈夫(風がなければ)
今回は、上り下りともに上記仕様で済みました。風がなかったのが良かったですね。山頂ではさすがにオーバーグローブを追加しました。もちろんザックの中には「フリース(厚手)」「ダウン」は入っています。2017年年末時は坪庭に着いた時点から風が強く恐らく体感はマイナス10℃位だったので、上記に加えオーバーパンツを着用。
雪山はそもそも気温が低いけど風次第で本当に激変しますので注意!
装備
装備は、雪山の基本仕様ですがピッケルは使うところがないので練習がてら使ってみるのも有り。今回山爺はトレーニングの為もあるのでフル装備で登山しています。ピッケル・ポール・ワカン全てザックに付けたまま使ってません。あっ、雪山はまぶしいのでサングラスは必須ですよ~
例:山爺)
アルパイン靴(雪山用)
アイゼン12本
ピッケル(今回は使用せず)
ワカン(今回は使用せず)
ポール:冬用バスケットに変更
ゴーグル(今回は使用せずサングラスで対応)
ザック:30リットル(おNEWを新調:次回レヴューします)
装備としてアイゼン(クランポン)ですが、軽アイゼン(4本~6本)はお勧めはしません。初心者の軽アイゼン装着は数か所の急登(上り下り)で滑っている人散見、できれば最低10本爪で上りたいところ!経験者はチェーンアイゼンでも可能かとは思います。安全に安全を考えれば初心者は軽アイゼンやチェーンアイゼンは、ちょっとNGかな~って山爺は思います。
余談
坪庭は一周ぐるりと周遊ができるのですが、急な上りと下りがあります。当然、降雪時はツルツルですので注意!がしかし観光客はそんなことも知らずスニーカーで周遊しコケまくるか、行動不能になります。今回もご両親(高齢)を案内している若夫婦を見ましたが、はっきり断言します「危険」です!観光客の人は最低限スノーブーツか滑り止めを持っていってください。
ロープウェイ駅~坪庭
では実際の山行記録です。まずはロープウェイ乗り場から坪庭までですね。ロープウェイはたった7分ほど乗車で坪庭に到着。ここはスキー場の山頂駅にもなっているので、ロープウェイ乗車は登山者・スキーヤー・ボーダー入り乱れてます。山頂駅に到着したらアイゼンや装備を確認し出発です。
※お腹の緩い人・ウォシュレットじゃなきゃダメな人の為の情報:ロープウェイ乗り場のある山麓駅レストハウスのトイレは完全なあったかいウォシュレットトイレなので安心していっちゃってください(笑)。
坪庭~北横岳ヒュッテ
まずは、坪庭の高台に向かって上ります。最初の急登チックな場所ですね。観光客はすでにこの高台に上る急登でズルズルです。ここから平坦のトレースを歩き北横岳へ向かう分岐で登山道に入っていきます。(看板ありで登山装備者以外は侵入禁止です)。
ここからは樹林帯が続く、つづら折りの登山道を上っていきます。合間に景色は見れるので飽きずに登れると思います。既に山爺は嫁の写真モードに付き合いながらのハイクになっています。今日のハイクコンディションがすこぶる良いので(晴れ・風速1~2m・気温マイナス5℃)まだ耐えられます(笑)
去年に比べるとやっぱり雪は少な目、木の根っこ・岩がでてますね~。こんな時はアイゼンのひっかけに注意!登山者すれ違い時も、よ~く確認して脇に避けないと思いのほか踏み抜くので注意。
初心者にとっては、ちょいと疲れたなぁ~って思ったころに山荘(北横岳ヒュッテ)が現れるので、いい休憩ポイントかな。トイレ・水分補給をしておきましょう。実はこの北横岳ヒュッテから北横岳山頂まではすぐなんです、なのでこの時点で暴風&寒さ対策をしてから出発しましょう。山爺はここでオーバーグローブを装着。今日のコンディションならインナー+ウール厚手だけでも大丈夫だと思うけど、なんせ嫁写真タイム開幕なので完全防備で臨みます。あっ、あとバラクラバも装着しました!
北横岳ヒュッテ~山頂
実は、この山頂までの登山道で大きく分けて2か所ほどが急登になります。特に山頂下は軽アイゼンですべっちゃってる人が案外いる。10本爪でもあまり慣れていないと「怖い」って叫んでるマダムがおりました、ファイトですマダム!
さぁ、山頂です。やっぱり山頂は遮るものがないので寒い!風はそこまでないのですが嫁タイムの待ち時間中は寒いです。しかも今回はスマホでも撮れとの命令で手袋を外して素手露出、半端なく手が痛いです(泣)
北横岳山頂は実は南峰と北峰の2か所。目と鼻の先なので両方いきましょう。でも寒いからね~!
山頂からの景色はこんな感じ♪北アルプス・中央アルプス・八ヶ岳も見えますよ~
山頂~北横岳ヒュッテ~山メシ~下山
さぁ時間は良い頃なので、山メシタイムです。冬山・雪山での山メシは場所によっては無理な場合もあり、行動食で済ませる場合もあるので山行スケジュールは綿密に計画しておく必要ありです。例えば強風やあまりの寒さで山メシの場所が確保できないとか、寒すぎて休憩として立ち留まっていられないとかね。
でも、北横岳は北横岳ヒュッテの裏手が休憩場所となっていて割と風よけにもなっているので、山メシタイムが取れますよ^^
ここで、うどん鍋の作り方でひと悶着!
我が家はバーナーが2個あるので、何を食べどう作ろうが自由なのです(笑)
で、今日の山メシはスーパーで売ってる100円くらいの銀の鍋入ってるうどんのやつね^^バーナーで暖めるだけでOK、このうどんいつでもバーナーで暖められるので最後まで熱々で食べられるのがgood!難点はゴミがでかい(笑)
山メシが終わったら、さぁ下山です。あとはロープウェイ乗り場まで上りと同じ登山道を下るだけ。
坪庭の分岐まで来たら行きにきた登山道を下るのもいいですが、分岐から左へルートを通って坪庭の残り半周を回ってロープウェイ乗り場というルートもありますのでお好みで。ちなみに時間に大差はないで~す!
総評(まとめ・感想)
北横岳は、お手軽に雪山体験できる山だと思います。でも過信は禁物!あくまでも雪山なので、それなりの装備は必ず必要なので舐めないように!スキーも出来る、温泉も近いのでご家族にとっても飽きのこない盛りだくさんなエリアですね^^機会があればぜひ雪山登山してみてくださいね♪
注意
①軽アイゼンでは急登箇所は滑る(上りも下りも)
②山頂は風が強いので防寒対策忘れずに
③気温はマイナス10℃前後になるので驚かない(笑)