山行記

鍋割山・小丸峠へ大倉バス停から周回(2019年12月21日)

2019年もあと10日ほどで終了するこの年の瀬に最後となりそうな山登り納めに行ってきました。

天気はイマイチでしたが数年ぶりの「鍋割山」で「鍋焼きうどん」を食するのが目的です。しかも大倉のバス停からスタートで、まぁまぁな歩行距離「17キロ」!

鍋割山は5~6年前に一度登っていますが、鍋割山荘手前の最後の登りですんごいキツかったのを覚えていますが、今回はどうでしょうか?ちょっとは成長したかな??

登り納めとしてはちょっとヘビーな歩行距離ではありますが、丹沢山系のメジャールート(大倉尾根や表尾根)以外の調査もあったので、今回は「小丸尾根」を下山にチョイスしました。

鍋割山から小丸尾根を通り二俣を予定されている方の参考になれば幸いです♪

目次

鍋割山データ

場所:神奈川県 丹沢山塊
標高:1,272m
山小屋:鍋割山荘
アクセス:大倉(バス・マイカー)・表丹沢県民の森(マイカー)・寄(バス・マイカー):「新松田駅」「渋沢駅」よりバス

鍋割山駐車場

注意として丹沢ビジターセンター脇の駐車場は早朝8:00からなので気を付けてください。6時にはスタートしたいところなのでバス停向かいのコインパーキングが24時間空いているのでお勧めです。

・丹沢山大倉登山口駐車場 丹沢ビジターセンター脇 バス停向かいのコインパーキング等
・表丹沢県民の森(芝生の広場)10台+7台 無料(住所は怪しいのでみくるべ病院を目印に芝生の広場を目指す)
・寄登山口駐車場(寄自然休養村管理センター)駐車台数40台駐車料金無料 神奈川県足柄上郡松田町寄3141-2

鍋割山ルート

鍋割山へ向かうにはいくつかのルートがあります。どうでしょう代表的なルートは大倉バス停から後沢乗越を目指すルートか、大倉尾根経由で行くルート、県民の森(芝生の広場)駐車場から向かうルートですかね?出発の場所によって結構歩行距離が違うので、ご自身の体力に合わせチョイスしてください。ちなみに一番歩行距離が多いのは、大倉のバス停からスタートするルートになります。(下山のルートにもよります)

大倉バス停~金冷シ~鍋割山

このルートは塔ノ岳へ向かうメジャールートですね。大倉尾根を「金冷シ」まで行き「鍋割山」へ向かいます。道迷いもなく非常にわかりやすいルートですし、大倉尾根の階段地獄以外は山小屋も多いし、人も多いので安心して登れると思います。

ヤマレコで確認できます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2151996.html

大倉バス停~後沢乗越~鍋割山

今回山爺がチョイスしたルートです。大倉のバス停の向かいの登山口からスタートします。序盤は民家の間を通り10分程で林道のエリアに入り、第一のチェックポイント「二俣」を目指し、後沢乗越を経由して鍋割山山頂を目指すルート!一番面倒なのは二俣までの長~い林道歩きです。

ヤマレコで確認できます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2151986.html

表丹沢県民の森~後沢乗越~鍋割山

一番最初に山爺が鍋割山に行った時のルートです。このコースは鍋割山ピストンで10キロ弱くらいなので非常にコンパクトな初心者お勧めコースです。ですが駐車場はゲート前の数台と芝生の広場の10台前後です。(路駐も結構していますが・・・)

ヤマレコで確認できます。(正確には二俣の分岐まで30分程歩きます)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2152000.html

寄~後沢乗越~鍋割山

このコースは登ったことはありませんが、駐車場の規模から考えると恐らくこちらもメジャールートだと思います。機会があったら登ってみたいと思います。

ヤマレコで確認できます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2152008.html

山行記

ちょっと17キロの歩行距離なので一抹の不安はありますが、下山ルートに選んでいる「小丸尾根」如何では膝が爆発?それから以前に訪れたときは山頂までの最後の登りでヘロヘロになったのを覚えているので、ここのところのトレーニング登山の効果はどうなっているかも楽しみではある登山になります。ちょっと結論から言うと久々の登山や初心者には、ちょいと長くてキツく感じてしまうコースかもしれません。ですが危険個所はさほどないのでお勧めのコースではあります。(小丸尾根はちょっとお勧めしないので、ピストンで下山したほうが良いです)

では山行記のスタートです!

大倉バス停~二俣

まずは住宅街を抜けて本来の登山口の西山林道を目指します。

大倉のバス停の真向かいから入ります、道標もあるので間違いはないかと思います、その後も道標の案内通りに進むと民家が途切れ「鹿防止ネット」があるので、そこをくぐったら本当のスタートです。

次に目指すは「二俣」の分岐ですが、その手前に県民の森(芝生の広場)駐車場からきた林道との合流地点に到達します。ここは「二俣」に行くにはゲートではない右側を進みます、そうすると「二俣」の分岐に到着します。

二俣まではなんて事のない林道ですが、台風の影響か昔と登山道自体も変わっていますし工事中の箇所も多数です。

で二俣の分岐に到着!体力のある人はスルーで良いですが、初心者はここで小休止が良いのかなと思います♪

この橋を渡ってから本格的な登山道に入っていきます。

二俣~後沢乗越

小休止を取ったらここからが鍋割山までの本番です。二俣までは実は林道ですのでアップダウンはほとんど無いと言ってもよいです。二俣の橋を渡ってから少々の上りと渡渉を数回こなすと、沢筋のルートに入りますがその前に「鍋割山荘」の為の水運び用のペットボトルがあります。体力に自信のある方はぜひボランティアをしてみましょう♪

沢筋の登山道はこんな感じですが、危険はありませんが足元は注意ですよ!

沢筋を進むと目指すは「後沢乗越」です、この沢筋から後沢乗越が最初のしっかりとした上りです、危険個所はないのでガンバって感じです!

はぁはぁポイントなので、厚着をしていたら必ずウエアリングは上りが始まる前に調整しておきましょう♪

開けているところが「後沢乗越」なのでファイト!

後沢乗越~鍋割山山頂(鍋割山荘)

ここから鍋割山山頂までは丹沢のアレが出てきます、そう「階段」と「木道」です(笑)。大倉尾根ほどは無いので安心してください♪でも初見の方にとっては案外キツく感じるラストかもしれませんね!

なんとなく偽ピーク的な登山道の開け方を数回繰り返すので、これがキツく感じる原因かも。

で、最後は「ソラーパネル」が見えたら、いよいよ山頂なのでラストスパート!

2019年12月21日現在は富士山とは反対側のエリアは工事中なので、ちょっと山頂は狭くなっていますね。

さあお目当ての「鍋焼きうどん」を食べましょうかね♪到着が鍋割山荘のOPEN前だったので、写真撮ったり人間観察したりして時間をつぶしますが、OPEN10分前くらいで何やら皆さんに動きが(笑)。

山荘の入り口付近に陣取り始めたので、山爺たちも入口近辺へ移動しスタンバイ!ですがOPENと同時に山小屋のご主人が出てきて仕切ります。小屋づたいに並んでくれと、ちょいと強めの口調(笑)、まぁ週末なんでね混むのでしょう!指示に従って並び8人ワンセットで小屋に入場、小屋内で受付&配給待ちし鍋焼きうどんの配給一巡目でGET!

知ってはいましたが小屋のご主人の高齢による「営業時間」と「鍋焼きうどん」の提供にも限りがあり、今後鍋割山に行って鍋焼きうどんを食する方は注意が必要です。

【鍋焼きうどん提供】
・平日 11:00~13:00
・土日 10:00~13:00

売り切れもあるし、鍋焼きうどんGETまで1時間待ちもあるようなので気を付けてください、あと鍋焼きうどん購入は数人づつ小屋に入り受付表に「名前」「数量」を書いて待機、名前を呼ばれたらお金と交換するシステムです。また混雑時は小屋内では食べられないので注意!

鍋割山山頂~小丸分岐(下山口)

お腹が満たされたら下山です。今回は初めての「小丸尾根」から下山します。金冷シから大倉尾根を通るルートもありますが、もう飽きてるのでパス(笑)。丹沢の探検もあるので今回は小丸尾根で下山します。

鍋割山荘から塔ノ岳へ向かう形で稜線上を進むルートになりますが、最初に出てくる道標に「小丸分岐」と書いてますが実際に下山する小丸尾根の入り口は2番目に出てくる道標になりますので注意です。わかりずらいと思う人はGPSで確認してくださいね。

あまり人が通行した感じがしないので、入口が最初のハードルです。看板もありましたが、この小丸尾根も道迷いの注意が書かれてます。

小丸分岐(下山口)~二俣

小丸尾根の序盤は割と狭い登山道です。登山者の往来が少ないせいかあちらこちらに、鹿や動物のフンが至る所に!急峻な下りかと言えばそうでもないので、初心者でも下れるとは思いますが、ガレや細い登山道は注意が必要かと思います。

中盤に入ると開けてはいるのですが、木の根っこが露出している樹林帯にはいるのですが、いくつもの踏み跡があるのでピンクリボン確認とルーファイは必須です、たぶんこの樹林帯が道迷いの要因だと思います。一見どこからでも通れそうですが、間違うと尾根から左右に分かれた斜面へ進んでしまいそうな箇所もあるので、地図とGPSを確認しつつ尾根筋をしっかりと下りましょう。

後半は、樹林帯にまた入りますがしっかりと登山道が整備されていて土留めの杭で登山道が整備されているので、つづら折りで間違うことは無いと思います。が変わらず登山道は狭いので、足元には注意が必要です。また下山に使う登山者も大倉尾根に比べたら非常に少ないので、不安に思うこともあるかもしれません、自信のない方にはあまりお勧めできない感じです。

順当に進めば「二俣」の分岐の少し手前に出ます。眼下に行きに通った二俣の橋が見えるので、ここまで来れば小丸尾根は終了です!

あとは行きと同様に西山林道を通って大倉まで戻りましょう♪

まとめ

5~6年ぶりの「鍋割山」でしたが、歩行距離的には17キロと長かったですが上り部分(二俣以降山頂まで)は以前に来た時よりも断然短く感じました、少しはトレーニングの成果は出ていたみたいです♪ですが初心者の方は「県民の森(芝生の広場)」からのほうが無難だと思います。

丹沢山系は微妙に日帰りでも距離があるところが多いので、特に冬時期は日暮れが早いので樹林帯も多いので早朝の暗いうちに出発しないとリスクが高まりますね!(今回は6時過ぎの暗いうちからヘッ電装着でスタート)

印象的だったのは鍋割山荘のご主人の高齢化問題(営業時間短縮・宿泊も限定的)、今の山小屋の事業承継問題にもつながることですね。儲かっている山荘は別として、ぎりぎりで経営されている山荘も多数あり、後継者がいない問題もあってどんどん山小屋経営は難しくなる一方!

丹沢は歩荷文化なので歩荷アルバイトもいなくなってしまったら、もう山小屋として機能しなくなってしまう!

山小屋としての重要な役目の「登山道の整備」「緊急対応」なくてはならない要素だけでも、なんとか今後も存続してほしいものです。

今年はこれで山行予定は終わりそうです、どうも雪山動向としては雪の付が遅く雪山登山は2020年に入ってからになりそうです。年末年始は天候が割と荒れることが多いので何とも言えませんが、行けたら正月休み中に雪山登山をしたいと思います。

ではでは

 

 

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-山行記

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