山行記

木曽駒ケ岳テント泊下山(3日目)

千畳敷カール

3日目は下山のみなので、これと言って登山としては書き起こすことは無いですが、頂上山荘でのテント泊の注意点と真夏(8月中旬)特有の情報を記載したいと思いますので、今後の参考にお役立てください。

目次

木曽駒ケ岳頂上山荘テント場

木曽駒ケ岳へテント泊する場合は100%頂上山荘のテント場を利用することになります。まぁ近年はSNSの活用とロープウェイを使って簡単にアルプス感を手に入れられる背景や、「映え」な場所としても人気がでてきて登山者以外の方もテント泊に来るようになっています(個人的な見解ですが)
なので雷鳥沢キャンプ場のようになりました。(ちなみにこれは悪い意味です)

木曽駒ケ岳頂上山荘

気温差

登山をされる方はご存じですが、いくら真夏で日中が死ぬほど暑い状態になる高山エリアでも朝晩は非常に寒くなるということ。
この3日間で朝晩はダウンの上下を着ました、気温は恐らく一番寒い時で5℃以下になるタイミングあったと思います。ちなみに日中一番暑い時の気温が恐らく25℃位になっていたと思います。登山中での25℃は下界の無風で30℃以上に感じる暑さです。

紫外線も平地の何倍もあり、照り返しも半端ないです!数時間であっという間にヤケドくらいの日焼けになります。
で朝方見たのが、たぶんキャンパーの方だと思うのですが、ジャージの上下だけでウロウロされていた方がいました、たぶんめちゃめちゃ寒いと思いますよ~!

そうです、仮に使わなかったとしても真夏でもダウンは必要です。ガスった初日は日中はおろか、夜もずっとダウン着ていました。シュラフに入っても体温がシュラフに移るまではかなり寒かったです。ちなみにシュラフはダウン量450ですから、本来夏場であればオーバースペックなのですが・・・

こういう事態も想定してギアをチョイスしなければいけません!

2日目に出会った方とお話をしていた時、その方はULの方でしたが「昨晩は寒くて1~2時間おきに目が覚めて、全然寝た気がしない」って言ってました。その方のダウン量230程のシュラフだったそうです。

※侮るな高山での夏場の気温差

深夜の話し声

これは初日に山爺のテント直ぐ近くの他グループの件なのですが、登山者というよりはキャンプの延長のような恰好で、4名ほどのグループでした。彼らはバカ騒ぎや大声での笑い声はないものの深夜12時まで、延々とおしゃべりをしていました。

嫁はこの夜寝つきが悪く何度もその話声で起こされたそうです。登山者における暗黙の夜のルールを知らないようでした。

※登山者は就寝が早い(20時台はもう寝てます)※21:00以降はひそひそ話しにする

基本的に登山での就寝は早いです、翌日が4:00起きなんての普通ですし睡眠をとって体力の回復をしなければなりません!夜ご飯を食べた後は早い方だと18時台から寝ている方もいるくらいです。

平地にあるキャンプ場と違い、山岳でのテント場は本当に無音です。ちょっとした会話も丸聞こえですし、通常の声のボリュームでも筒抜けだと思ってください。

ましてや山岳でのテント場は登山者のほうが多いのが当たり前なので、早く寝て早く起きる行動パターンの方がほとんどです、仮に木曽駒ケ岳頂上山荘でテント泊する場合、登山者というよりもキャンパーの方は、このあたりの暗黙のルールを理解してテント泊してください。

※まれに怒鳴られている方とかいますからね~うるさくて!!

ヘッ電のテント直照らし

これは中々難しい部分があるのですが、夜間にトイレ等でテント外に出ることもあろうかと思いますが、この時は極力他人のテントに向かってヘッ電を照らさないようにしてください。

月が出ていない時はヘッ電を消すと、本当に真っ暗で漆黒の闇です。その時に他人のテントを照らしてしまうと、目つぶし位に感じる光量がテント内に照射されてしまうんです。

※なるべくテントとテントの間を照射して歩きましょう!

昔に比べるとヘッ電自体のルーメン(光の明るさ)が向上しているので、最近の物は特に明るいので!

カップラーメンの残り汁

これは確実な証拠があるわけではないのですが、2日目の宝剣岳と三ノ沢岳のピストンを終え宝剣山荘前で休憩(ソフトクリーム購入のため立ち寄り:売り切れでしたが)していたところ、明らかに登山者ではなく観光客に少しハイキングレベルがプラスされた方だったのですが、宝剣山荘から木曽駒側の斜面の方に入り、カップラーメンの空容器を片手に戻ってくる姿を見てしまいました。

現場を押さえたわけではないので、推定無罪ですが状況から察するに恐らく「有罪」です!!

食べ物の残りを捨てていく、ゴミを捨てていく事は山ではNGですよ。

カップラーメンの汁が飲み干せないなら、最初から食べるなと言いたいところですね。山爺は登山にカップラーメンを持って行く機会は割と少なくて、袋ラーメンが多いです。バーナーを組み立ててお湯を沸かすことは同じですが、水の量とスープの素の入れる量を減らせば、最初から飲み干せるだけの汁量のラーメンが出来るので、ラーメンの残り汁を捨てるっていう行為はしたことがありません!

コロナ禍故のマスク

これは今年のコロナ禍よる影響ですが、いくら登山は密になる確率が少ないと言っても、気にしなければいけない部分です。

特に山小屋やトイレに入るときは、自分の身を守るためもありますが、万が一の他人への配慮のために「マスク」はしましょう!

さすがに皆さん気を付けていましたが、コロナどこ吹く風でトイレにノーマスクで入ってくる方も・・・あまりいい気はしませんよね、またすれ違い中の挨拶もコロナ禍においては臨機応変で対応しないといけませんね!

一応、登山中は熱中症の危険や息のしづらさからノーマスクでも良いよとの見解もでていますが、非常に気にしている方もいるので、その辺りはソーシャルディスタンスを元に臨機応変に対応して登山しましょう♪

まとめ

今回の木曽駒ケ岳(登ってませんけど笑)は非常に良い山行になりました。敬遠していたわけではないのですが、今まで山爺もそうでしたが、宝剣岳・中岳・木曽駒ケ岳とメイン登山道のみで終わらせていたことがもったいないくらいの山域だったことに気づきました。(濃ヶ池周回は行ってますが)

今回ハントした三ノ沢岳もそうですが、その先には空木岳や檜尾岳と中央アルプスの山脈には、まだまだ素晴らしい景色が見れる登山が出来ると感じました。しいていえばテント泊が頂上山荘しかできないのが難点ですが・・・。

登山ブームなのか?キャンパーからの派生なのか?登山をする人口が増えることは良い事ですが、マナーやモラルの崩壊は避けたいですよね、登山知識や技量がないのにノリだけでっていうのも、危険で命に関わることなので慎重にはお願いはしたいですけど。

ですが、誰しも最初は初心者ですので、そういった意味では木曽駒ケ岳はテント泊登山の入門にはもってこいの場所だとは思います。重い荷物を背負ってテントを張って、食事を自分たちで作って夕焼けを見て、日の出を見てと非日常がロープウェイ下りたら3時間程で手に入る場所は無いですよね♪

これからテント泊登山を始めようと思っている方も、過去に木曽駒ケ岳へ行っている方も色々な周回ルートが計画出来るので、ぜひ一度行かれてみてくださいね。

ではでは。

ぽちっと応援お願いいたします。

-山行記

© 2024 Out Door Base