山行記

初心者でも行ける!蝶ヶ岳テント泊(三俣コース)本当は常念岳へ縦走(撤退)!

回顧録です。2018年7月は異常な程の暑さと、好天続きだったが8月お盆を前に急に天候不順!どうなるか分からないがせっかくのお盆休み北アルプスに突入。例のごとく前日の金曜の夜から中央高速へ乗り深夜の三股駐車場到着、駐車場は6割程埋まっていたが、それよりも雨が降っている…どうなるのか…

目次

蝶ヶ岳データ

場所:長野県常念山脈の主峰、常念岳の南に起伏の少ない山稜を横たえるのが蝶ヶ岳
標高:2.677m
標高差:1.400m
行動距離:5.6Km(片道)
行動時間:5時間~6時間(片道:休憩除く)
山小屋:蝶ヶ岳ヒュッテ 山頂直下の北側にある山小屋(テント場)

アクセス:マイカー長野自動車道安曇野ICより一般道を経由、割と案内標識が出ているので迷う事はないと思います。
※旧式のナビの為か三股駐車場がでず「ほりでーゆー四季の郷」をナビって後は峠道をひたすら直進しました

駐車場:北アルプスでは比較的、駐車場から登山口へのアクセスが良い三股駐車場ですが2018年8月現在メインの駐車場へは 行けません。メイン駐車場より1キロ手前の森の広場駐車場利用。(復旧予定は2018年いっぱい)

注意ポイント

※崩落の為本来の駐車場より1キロ下流に駐車場、仮設トイレと仮説テントでの案内所あり(2018年8月時点)
※本来の駐車場は70台前後、森の広場駐車場は50台前後、路肩駐車多数…

メモ

5月末から6月にかけて、この地味な山稜の一部に黒い蝶が舞うような雪形が現れる。松本平の農事暦の1つで山名もこれからつけられている。

蝶ヶ岳登山ルート

一般的には、三股登山口よりスタート(ゴジラの木に合えるルート)。上高地(徳沢)よりの登山道ルートもあり。標高差1.400mなので体力勝負です。樹林帯が9割ですので森林限界を超えたらもう頂上というルートです。山爺、実は樹林帯が苦手です(笑
虫・暑さ・変わらない景色がダメ~!

メモ

虫よけ必須!タオル必須!水分多め!

山行記録

しょっぱな森の広場駐車場から本来の登山口駐車場まで地味に長い。さらに登山口駐車場からら登山口のある遭対協詰所(案内所) までも地味に長いです!天気は少し曇り気味、前日の夜は雨だったけど天気は回復傾向なので スタート!う~ん、標高差1.400mって登れるの?しかも今回のザック(装備重量)は18キロ…

1日目(土)

少々の仮眠の後起床したが、4時半頃には結構な人数がスタートしてました。はい、我が家は動じません(そんな早くには起きれない)、テント場の心配(空きスペース)はあるものの、なぜか余裕。

まずは、本来の登山口を目指します。(登山口駐車場で用足し&朝食)登山口を過ぎるとすぐに、蝶ヶ岳と常念岳の分岐があります。我が家は常念岳は明日に縦走予定なので蝶ヶ岳を目します。

第一チェックポイントは「まめうち平」。まぁ~ここまでが長い!って言うか朝の体の起きていない登山には超だるいコース。やっとの思いでロングな休憩を入れていると、次々にこのコース舐めてました的な登山者が多数(笑。皆さん汗ドロドロ!!というか樹林帯の湿気が半端ないって!?

テン泊仕様のザックは約18キロ、こりゃあこの先、死ぬね(笑

ゴジラの木を過ぎたあたりからちょいと急登気味な部分がちらほらと、はい、牛歩状態です。普通なら登山開始2時間もたっているので良いペースで登れるはずなのですが、今回は、ぱらつく小雨・湿気・やや急登・重量・虫で心が折れまくり、全然進まず!!なんと、嫁よりも遅い、いまだかつてテン泊仕様で置いて行かれることは皆無だったのだが…どうも調子が悪いっぽい…

行程の2/3も過ぎると、早くも朝一出発した日帰り組と昨日以前からの下山組と遭遇するようになったが、『こんにちは』『がんばってくだいさ』『あと少しですよ』とねぎらいの言葉!

イヤァーーーーいらん、そんな言葉!声を掛けてくれた方には悪いけど、話かけないでくれ~~はいはい登山あるあるでしょ『あと、ちょっとですよ』って『全然ちょっとじゃねーじゃん!!』と心の中ではやさぐれ真っ最中!

とどめは森林限界を超えた花畑からの上りが妙に長くて、長くて死亡(笑 その森林限界から蝶ヶ岳ヒュッテのテン場って直ぐなんだけどね。

汗と雨で濡れたのと、虫よけスプレーのミント臭とおやじ臭をフルに醸し出して蝶ヶ岳ヒュッテテン場に到着。

どこにテントを張ってもフラット感は同じなので、嫁に場所は任せて速攻でテント設営…はやく靴を脱いで、横になりたい。どうも思いのほかやられている(笑

めずらしく食欲がない蝶ヶ岳ヒュッテでカレーとうどんを頼むも、それぞれ2~3口しか食べれずコーラだけは飲めた!(竹内洋岳か)

その横で嫁が全て完食(笑

昼飯も、そこそこにテントで仮眠…ZZZZ

夕方になり仮眠から起きると、はぃっ、頭痛!!そうです、めずらしく高山病のひどいのに(個人的)なってるみたいです、頭痛・食欲不振・軽い吐き気、ここまでの症状は初めて、速攻で明日の常念岳への縦走中止宣告をしました。

でも、昼飯も殆ど食べていないので、がんばって夕飯は無理やり胃にいれますが速攻で吐き気が・・・吐きはしませんが横になってダウン!

そのまま朝まで…ZZZZ

2日目(日)

早朝、目が覚めると高山病は無くなっていましたが、天候の確認と色々な情報収集をしていると思いもよらない情報が…

午後からは曇り&雨、蝶ヶ岳から常念岳の途中の稜線で熊の親子出没!トレランの猛者しか蝶ヶ岳から常念岳への往復はできない…等、いろいろ情報が入ってきたので、体調と天候を考慮して下山を決意!

そうと決まると、のんびり撤収。気が付けばテント場には数えるほどしかいませんでした、てか今日の一番の上り登山者が来た(笑
まぁ~ここからは下山で自分の足が棒のようになって、はたから見るとまさにマリオネットか吊り人形のごとくでした。(日頃のトレーニング不足を呪います)

登山口に到着した時点で気が抜けて、そこから登山口駐車場までと、さらにそこからの森の広場駐車場までが、だるくてだるくてエスカレーター付けてくれって叫びつつ。(燃えたよ…まっ白に…燃え尽きた…まっ白な灰に…、心の中は矢吹丈)
やっとの思いで下山完了。

珍しく温泉にて汗を流しました。(ほりでーゆー四季の郷

総評(まとめ・感想)

そこまでの急登ではないのですが、運動不足に加えて小雨と湿度高しにはやられました。暑いので小雨はまだ体温のクールダウンには良かったのですが(お勧めはしませんが)、湿度によるだるさは体力を相当削られました。もちろん、日帰り仕様であればさほどではないと思うのですが…

山自体は、北アルプス入門にはお勧めです。蝶ヶ岳ヒュッテの稜線上に出て対岸に見える穂高連峰から槍ヶ岳まで見れる景色は何度見ても良いものです。(山あるある:雲にかかっていた槍ヶ岳が見えると、どこからともなく『槍が見えるぞ』と号令がかかります)

メモ

日帰り登山もできると思いますが、登山初心者は小屋泊をお勧めします。片道6Km弱ですが案外地味に疲れるルートだと思います。

 

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