山行記

高尾山から大垂水峠経由の草戸山周回コース(2019年6月22日)

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、雨だから登山に行けないと言っていても体はなまるばかり!なので、重い腰を上げて雨には降られるだろうと思いつつも、NEW登山靴の慣らしを終えるべくコース周回16km弱のトレイルに行ってまいりました。

危険個所はないものの、初心者にとってはロングトレイルですし、道間違い等のリスクもあるので山行記とともに注意点をお知らせします。

目次

高尾山データ

場所:東京都八王子市(高尾山)
標高:高尾山599m(稲荷山・大洞山・金毘羅山・中沢山・泰光寺山・榎窪山・草戸山)
標高差:413m(最大)
行動距離:15.7km
行動時間:6時間30分(休憩除く)
山小屋:高尾山山頂ビジターセンターのみ
アクセス:京王線高尾山口駅より徒歩10分で登山口
駐車場:高尾山口駅周辺(基本的に駅前の有料駐車場を利用)

稲荷山~高尾山~大垂水峠~草戸山周回ルート

今回は高尾山の稲荷山コースから高尾山山頂を経てもみじ台を過ぎ大垂水峠を経由して、津久井湖方面をめざし大洞山・金毘羅山・中沢山・泰光寺山・榎窪山・草戸山のピークを踏みながら高尾山口駅に戻るルートです。一般的には高尾山口駅から四辻の分岐を経て草戸山を登り大垂水峠を目指して、高尾山から高尾山口駅に戻る時計回りのほうが多いかもしれません。

危険個所・注意点

基本的には危険個所は無いのですが、一番注意しなければならないのは『道迷い』だと思います。標識は沢山ありますが、県(東京・神奈川)をまたいで複数の分岐が出ますので、単純に高尾山から草戸山とは案内標識はでません、その都度地図とGPSで確認しながら方向を決めていきます。今回山爺も初めてのコースですが、高尾山山頂後のもみじ台からは分岐の度に地図とGPSで確認をとりました。それでも1ヶ所一旦進んだものの標識の方向が不明瞭で5分位歩いてGPSを確認し、目的のルートに入り直すこともありました。

さほどのアップダウンはありませんが16km弱のコースですので、体力はそれなりに必要です(トレーニングには最適)。雨との予報もあり他の登山者も殆どいませんし、マイナールートですのでトイレもありません。地図とGPSは必須と思っていたほうが良いです!

今回は後半雨(土砂降りあり)の状況と、ルートの一部は軽い藪漕ぎのエリアもあるので半袖はつらいかもです!また木の根っこと滑りやすい岩もたくさん出てきます、雨の状態ですと更にすべりやすいので歩行時は注意です!

山行記録

個人的には今回の登山はNEW登山靴の最終慣らしでしたので、靴ズレがないかのチェックをしたがいためにロングトレイルのコースをチョイス♪晴れの日に行きたいですが、この日はどの山域も晴れることはなさそうなので近場の高尾山で靴の慣らしを終了させる計画です。

雨降りっていう状況もたまには経験しておかないと、山行時に気づくことや登山道での歩行技術もアップするので、たまにはいいかと半分納得で進みました。が、後半土砂降りで、さすがに気持ちはめげましたね(笑)。

でもトレーニングにもなるので、自分に『修行・修行』と言い聞かせた山行になりました。では危険個所や注意点の写真を交えて山行記をまとめます(^^)。

高尾山口駅~稲荷山コース~高尾山山頂

ここは難しいことは無いですね、高尾山口駅を降りたらケーブルカーのある清滝駅へ進みます。清滝駅の左側の側道方面を行くと最初に出てくるのが稲荷山コースの標識です、ここからひとまず高尾山の山頂を目指します。

危険個所はゼロです♪こんな登山道をゆっくり登って2時間弱^^。子供も登れるルートですので、まずはロングトレイルに備えて体の調子を整えていきましょう。

稲荷山コースですので、途中にお稲荷さん(キツネ)がお出迎え♪

高尾山山頂直下に階段が出ますが、なんてことはありませんがガンバですね、ここを上がるとビジターセンターの真ん前にでます(山頂広場)。

高尾山山頂~もみじ台~大垂水峠分岐

高尾山山頂から一旦もみじ台・一丁平方面へ向かいます、目的地は大垂水峠の分岐です!実は高尾山山頂から大垂水峠だけのキーワードで案内標識通り進むと、多分あまり登山者が通らないであろうルートへ導かれます、このルートは登山者があまり通らないのか登山道の両脇からかなりの笹や草木が飛び出ていて、足元にもツル等がかな~りあって非常に歩きづらいです、しかも山爺半袖だったので草や枝・つるの猛攻にあい結構なストレスルートでした(笑)。

ですが結果的に一丁平方面へのメインルートに統合されるので大垂水峠への分岐にはメインルートで行くのがいいです。

偶然の結果ですがその藪漕ぎチックなルートの良いところは途中に見晴らし台のような屋根つきの展望台があるのですが、そこは周りが全てもみじの木だったので紅葉時期はかなりのインスタ映えかもしれませんよ~♪

てな感じで大垂水峠への分岐に到着です、高尾山山頂からは20分くらいなので何てことはないですね。

大垂水峠分岐~大垂水峠

このルートはほぼ下りなのですが、高尾山の他のルートに比べるとちょいとワイルドかもしれません!

このコースの標識難所かもしれないところです。林道下山方向と崖下へ続く遊歩道と林道を登る大垂水峠と3方向に案内標識がでます。地図と照らし合わせても、どちらに行くのか不明!どちらも大垂水峠と書いてあります??ここが今回のコースで一番迷ったところです。一旦下山チックに5分程歩いたところ、予定していたコースと逆にGPSが動いたため、上り(写真でいうと林道経由の大垂水峠方面)に戻りました。

多少のアップダウンがありそのまま下り続けると車の音が聞こえてきます、草木で見えませんが、甲州街道が下に通っていてルートが間違っていないことが判ります。

しかし、ここでアクシデント!!

甲州街道を渡るには、鉄階段の歩道橋を渡るのですが山爺ここで『大ゴケ』しました(笑)。原因はわかりませんが、雨で滑ったかコケに乗ったかです!

臀部をおもいっきり強打で、しばし【無言の悶絶】

大事には至りませんでしたが、登山道の木の根っこや岩もしかりですが、階段のような人工物にも超注意して下さいね!

大垂水峠~大洞山~見晴らし台

大垂水峠(歩道橋)を渡ると、普通の登山道にまた戻ります。注意としては『関東ふれあいの道』と書いてある案内標識で梅の木平・大洞山方面を確認して大洞山を目指します!登山道は整備されているので危険個所はないです。

どんどん進むと、いくつかピークを踏むことになります。大洞山・金毘羅山・中沢山の順番で通過しますが登山道自体は整備されているので、たんたんと進めると思います。

で、ようやく眼下に景色の見れる『見晴らし台』に到着です。このルートの残念ところは、この見晴らし台が唯一の展望といっても過言ではありません(笑)。基本樹林帯を延々と歩くルートなのでこの見晴らし台でベンチに腰掛け休憩しておいてください。この後もほとんど展望はありませんので(笑)。

このルートで親切だったのは、割と巻道が用意されている事ですね。登山道通りに進むと大したことはないのですがピークを踏む形になるのですが、正直雨交じりの眺望無しなので、今回山爺は大洞山以降巻道のあるところは全て巻きました(笑)。

ただし、巻道の標識は申し訳ない程度に小さいので小さな分岐が出たら必ず標識を見て下さいね。巻道は案外狭くて、一瞬作業道にも見えるので。

見晴らし台~泰光寺山・榎窪山・草戸山

見晴らし台を過ぎたら、三沢峠と草戸山を目指します。その間に泰光寺山・榎窪山とありますが、巻ける場合は巻いたと思います。このころになると樹林帯といえども普通に雨が降っていて、レインを着て登山続行です。

ところどころ登山道が川のようになっていたり、雨が溜まっているので注意はしてください。足元がどんどん悪くなる状況と雨足も強くなる一方なので、山爺はレインを着ましたが、嫁は傘をさしています♪

登山中に傘をさすスタイルは、ゆるい登山においては有りなので、軽量の傘を持参するのも良いと思いますよ♪はっきり言ってそうほうが楽です、レインの悪い部分は蒸れます!どんなに良いゴアテックスであっても、夏場や湿度の高い環境ではフードをかぶった時点で、汗全開です(笑)。

そんなこんなで歩いていると、脇道にそれるとベンチにのある休憩所があり、こんな便利な物を発見(笑)。

それから見晴らし台を過ぎてからの標識には妙に『梅の木平』推しの表記になります(笑)。梅の木平への分岐に着くまでは草戸山と高尾山口への表記を見落とさないようにしてください。

草戸山~草戸峠(展望台)~高尾山口駅

草戸山に到着するとほぼ本気の雨(笑)、なので進みます(笑)。高尾山口駅への分岐へ行く途中に、本日2ヶ所めの屋根つきの展望台に到着します。さすがに土砂降りなので一服いれました。もちろん眺望はゼロ~♪

すると5人ほどの大先輩方が高尾山口から上られてきて一緒に雨宿り。時間は丁度12時だったので、もうお昼にご飯にして下山するかで悩んでいます。通過してきた休憩所に人がいたか尋ねられましたが、『人っ子一人いませんよ』と答えると全員大爆笑!

そうですよね、こんな雨の中登山なんてよっぽど好きでもないと来ませんもんね(笑)。

草戸山を越えると高尾山口と高尾への表記が出てきますので、歩き足りない人は高尾駅方面へ進んで、お腹いっぱいの人は高尾山口へ降りましょう(笑)。

ちなみに高尾山口駅方面には最終的に民家の横に出るので、甲州街道を渡ったら清滝駅のお土産屋さんとか蕎麦屋さんの通りに出るので右の方面に行けば高尾山口駅に到着です!

おまけ(昼食)

今回はロングトレイルということもあって、行動食だけで登山をしたので、お腹がペコペコです!ミシュランガイドの星付きにもなった『とろろそば』もいいのですが、最近テレビにもでるようになった足湯が併設されたイタリアンで昼食をとります^^。

味はそこそこで、コスパは観光地価格に比べれば良いかなって感じです♪

高尾山FuMotoYA
https://www.urban-inc.co.jp/tokyotakao/shop/fumotoya/

総評(まとめ・感想)

登山靴の慣らしで前回は檜洞丸でのアップダウン・岩場等のチェックでしたが、今回はロングトレイルでの長時間歩行にて完了です。どこも痛くなる部分もなく、前回気になっていた踵も何にも出ませんでした。後はガンガン登るだけですね!

まとめとして今回の高尾山から大垂水峠を経由して津久井湖を眼下に見る長めの登山ですが、結論としては危険個所もなく登山できるコースかと思います。ただし、16km弱はありますのでこれから体力増強の為とか、長い距離を歩いてみたいとか思っている方にはいいですが、登山を始めたばかりの方にとっては結構ツラく感じるかもしれません。

眺望無の樹林帯が9割前後ですので、メンタルの強化をしないと途中で飽きがくるかもです!また甲州街道を渡って関東ふれあい道に入ってしまうとエスケープができないので行き切るしかありません(出来ないこともないですが)。

アップダウンは標高差にもかきましたが大したことはないので、ハイキングの長~い版だと思って大丈夫です。とは言うもののスポット的には少しきついかなっていう上りや段差の大きい階段もあるので、それなりに登山チックにはなるので舐めてはいけませんよ(笑)。

ほぼコースタイム通りで周回しましたが、多分休憩時間の合計はトータルで30分もしていないので、このコースを回る場合は始発で高尾山口スタートが良いと思います。山爺は7時スタートで稲荷山コースに入って13時20分ごろに高尾山口駅でしたので、6時間30位は普通に掛かりそうですので出発時間に余裕をみてスタートしてください。

山爺も初めてだった奥高尾からの周回コースですが、これから熱くなる夏には樹林帯なので少しは涼しいコースかもしれません。機会があったら行かれてみてください。

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